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更新日:2026年10月24日/一次情報の確認日:2026年10月24日
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2019年の台風15号の停電で、住宅用太陽光発電のユーザーに調査したところ、約8割が「自立運転機能」を使って電気を使い続けられたと答えました。資源エネルギー庁が太陽光発電協会の調査として公表している数字です。
一方で、使えなかった人の理由は「機能を知らなかった」が2割、「機能の使い方が分からなかった」が6割でした。太陽光があっても、切り替え方を知らなければ停電中は電気が使えません。
【結論】太陽光発電は停電中も使えます。ただし「自立運転モード」に切り替えて、専用の「自立運転用コンセント」から使う必要があり、使える電力は最大1.5kWで、晴れている昼間だけです。夜も電気を使いたい場合は、蓄電池・ポータブル電源・発電機などの非常用電源が別に必要です。発電機は屋内で絶対に使わないでください。
| 確認したいこと | 答え(2026年10月時点) | 出典 |
|---|---|---|
| 停電中に太陽光は使える? | 使える。住宅用の多くは自立運転機能を備え、昼間の日照がある時間帯は発電した電気を使える | 資源エネルギー庁 |
| 使い方 | 主電源ブレーカー・太陽光発電ブレーカーをオフにし、自立運転モードに切り替えて、自立運転用コンセントにつなぐ | 資源エネルギー庁 |
| 使える電力 | 最大1.5kW。日射量によって変わる | 太陽光発電協会 |
| 夜は使える? | 太陽光だけでは使えない。蓄電池を併設した設備は、蓄電量によって夜も使えたケースがある | 資源エネルギー庁 |
| 発電機の注意 | 屋内では絶対に使わない。車内やテント内も屋内と同等以上に危険 | 消費者庁 |
出典:資源エネルギー庁「太陽光発電設備の自立運転機能の周知について」(2019年12月6日)/資源エネルギー庁「停電時の住宅用太陽光発電パネルの自立運転機能について」(2018年9月6日)/太陽光発電協会「住宅用太陽光発電システムのメリット」/消費者庁「停電時の発電機によるCO中毒や、復旧後の通電火災に注意!」(2023年8月29日)(いずれも2026年10月24日確認)
太陽光発電は、停電中も「自立運転モード」に切り替えれば使えます。切り替えないままでは、家のコンセントに太陽光の電気は流れません。
資源エネルギー庁は、住宅用太陽光発電設備の多くは停電時に自立運転を行う機能を備えており、昼間の日照がある時間帯は発電した電気を使える、と説明しています。ポイントは「専用のコンセントから」「昼間だけ」使えるという点です。
| ふだん | 停電中(自立運転) | |
|---|---|---|
| 使えるコンセント | 家じゅうのコンセント | 自立運転用コンセントだけ |
| 使える電力 | 契約の範囲内 | 最大1.5kW(日射量で変わる) |
| 使える時間 | いつでも | 晴れている昼間だけ |
| 切り替え | 不要 | 自分で切り替える(蓄電池つきの設備は自動で切り替わる仕様がほとんど) |
資源エネルギー庁が示している手順は次の7つです。メーカーや機種によって操作が違う場合があるので、必ず取扱説明書もあわせて確認してください。
出典:資源エネルギー庁「停電時の住宅用太陽光発電パネルの自立運転機能について」(2018年9月6日)
停電が直ったら、「自立運転モードを解除」→「太陽光発電ブレーカーをオン」→「主電源ブレーカーをオン」の順で元に戻します。資源エネルギー庁は「必ず元に戻す」としています。
あわせて、復旧したときの通電火災にも注意してください。消費者庁は、停電中は電気こんろや電気ストーブなどの電源プラグを抜いておき、復旧後は製品の外観を確認してから、機器を1台ずつコンセントに差して様子を見るよう呼びかけています。異音や異臭がしたら使うのをやめ、メーカーや販売店に相談してください。
使えなかった人の6割は「使い方が分からなかった」と答えています。停電してから取扱説明書を探すのでは遅いので、今のうちに次の3つを済ませておいてください。
| やること | 確認するポイント |
|---|---|
| 自立運転用コンセントを探す | 家のどこに専用のコンセントがあるか。見つからなければ設置業者に聞く |
| 切り替え方を一度読む | 取扱説明書の「自立運転」のページを、懐中電灯でも読める場所に置いておく |
| 家族と共有する | ブレーカーの場所と、切り替え・戻し方の順番を、家にいる人が誰でもできるようにしておく |
自立運転で使える電力は最大1.5kWです。太陽光発電協会は、テレビや炊飯器、電気ポット、携帯電話の充電器などの電源として使えると説明しています。
ただし1.5kWは晴れているときの上限です。雲がかかって日射が弱くなると、使える電力も下がります。消費電力の大きい家電をつなぐと、途中で止まることがあります。
| 状況 | 使えるか | 理由 |
|---|---|---|
| 晴れた昼間に、スマホの充電・テレビ・照明 | 使える | 消費電力が小さい |
| 晴れた昼間に、炊飯器・電気ポット | 使える(日射が十分なとき) | 太陽光発電協会が例に挙げている。同時に使うと上限の1.5kWを超えることがある |
| 曇りや雨の日 | 使えないことがある | 日射量によって使える電力が下がる |
| 夜 | 使えない | 太陽光は発電しない |
| 自立運転用コンセント以外のコンセント | 使えない | 電気が流れるのは専用のコンセントだけ |
| 家の配線に直接つながった設備(IH・エコキュートなど) | 使えない | 主電源ブレーカーをオフにするため、電気が流れるのは自立運転用コンセントだけ |
家電ごとの消費電力の目安と、どの家電が同時に使えるかは、こちらの記事に表でまとめています。
蓄電池は停電で本当に役立つ?容量kWhより出力kWで決まる16家電の実数
受け取れる補助金は、お住まいの自治体で変わります
該当するほうから、無料で見積もりを取れます。
※東京都は蓄電容量1kWhあたり10万円と全国で最も手厚い制度です。都外の自治体でも独自の補助制度があります。見積もりを取っても契約の義務はありません。
夜も電気を使いたい場合は、太陽光とは別に、電気をためておく・つくる非常用電源が必要です。何に備えたいかで選ぶものが変わります。
| 備えたいこと | 向いている非常用電源 | 注意点 |
|---|---|---|
| スマホ・照明・ラジオを数日 | ポータブル電源 | 高温の場所に置かない。購入前にリコール情報を確認 |
| 冷蔵庫など家の電気を夜も | 家庭用蓄電池(太陽光と併設) | 停電時に使える範囲と出力を、設置前に確認 |
| 燃料があるかぎり長時間 | 発電機 | 屋内・車内・テント内では絶対に使わない。燃料の備えが必要 |
| 電気自動車がある | V2H | 車が外出中は使えない |
太陽光と蓄電池を組み合わせると、昼に発電した電気をためて夜に使えます。資源エネルギー庁の資料でも、蓄電機能を併設した太陽光発電設備は自動で自立運転に切り替わる仕様がほとんどで、蓄電量によっては夜も使えたケースがあったとされています。
蓄電池・ポータブル電源・発電機・V2Hの費用や容量の違い、停電中に何日もつかの計算は、こちらにまとめています。
蓄電池は停電で本当に役立つ?容量kWhより出力kWで決まる16家電の実数
千葉で卒FITを迎え、台風の停電への備えもあわせて考えたい場合はこちらです。
卒FIT後、千葉で蓄電池は必要?売電8.5円と市の補助7万円で計算|千葉市・船橋・松戸・市川・柏
電気自動車がある、または買う予定がある場合は、V2Hと蓄電池の違いもご覧ください。
V2Hと蓄電池はどっちが得?電気自動車の有無で決まる選び方と2026年の補助金
家庭用蓄電池を入れるなら、容量の決め方はこちらです。
蓄電池の容量は何kWh?電気の明細で決める3ステップと「12kWhの壁」
電気代の面で蓄電池の元が取れるかは、こちらで計算しています。
蓄電池はやめたほうがいい?1kWhで得する額を計算|オール電化・太陽光なしの判断基準
非常用電源は、使い方を誤ると命にかかわる事故につながります。国の機関が繰り返し注意を呼びかけている点をまとめます。
消費者庁は、停電時に使う携帯発電機で、換気が不十分なために一酸化炭素中毒になる事故が毎年起きており、死亡事故も報告されているとしています。屋内では絶対に使わないでください。
出典:消費者庁「停電時の発電機によるCO中毒や、復旧後の通電火災に注意!」(2023年8月29日、経済産業省・NITEと同時発表)
ポータブル電源の多くはリチウムイオン電池を使っています。NITE(製品評価技術基盤機構)によると、2021年から2025年の5年間に通知されたリチウムイオン電池を使った製品の事故は2,140件で、春から夏にかけて増え、8月に最も多くなります。
| 場面 | NITEが呼びかけていること |
|---|---|
| 買うとき | 販売事業者の連絡先、製品の情報、リコール情報、製品の表示を確認する |
| 使う・しまうとき | 高温になる場所で使ったり保管したりしない。強い衝撃や圧力を加えない。異常に気づいたら使うのをやめる |
| 捨てるとき | リチウムイオン電池が入っているかを確認し、メーカーの回収や自治体のルールに従う |
出典:NITE「『夏バテ(夏のバッテリー)』にご注意を ~「リチウムイオン電池搭載製品」は3つのCで事故を防ぎましょう!~」(2026年7月15日)(2026年10月24日確認)
受け取れる補助金は、お住まいの自治体で変わります
該当するほうから、無料で見積もりを取れます。
※東京都は蓄電容量1kWhあたり10万円と全国で最も手厚い制度です。都外の自治体でも独自の補助制度があります。見積もりを取っても契約の義務はありません。
太陽光だけの設備では、自分で自立運転モードに切り替える必要があります。主電源ブレーカーと太陽光発電ブレーカーをオフにしてから切り替え、自立運転用コンセントにつなぎます。蓄電池を併設した設備は、自動で切り替わる仕様がほとんどです。
使える電力が下がるため、使えないことがあります。自立運転で使える電力は最大1.5kWですが、日射量によって変わります。スマホの充電など消費電力の小さいものから使ってください。
設置業者かシステムメーカーに問い合わせてください。設置した場所や機種によって、コンセントの位置は違います。停電してから探すのではなく、今のうちに確認しておくのが大切です。
「自立運転モードを解除」→「太陽光発電ブレーカーをオン」→「主電源ブレーカーをオン」の順で元に戻します。家電は外観を確認してから1台ずつコンセントに差し、異音や異臭がしたら使うのをやめてください。
スマホや照明を数日使えればよいなら、ポータブル電源で足りる場合があります。冷蔵庫など家の電気を夜も使いたいなら、太陽光と組み合わせた家庭用蓄電池が向いています。蓄電池を電気代のために買うかどうかは、別に計算してから決めてください。
太陽光があるのに停電中に使えなかった、という家庭が少なくありません。この記事の7手順を、取扱説明書と一緒に家族で確認しておいてください。
受け取れる補助金は、お住まいの自治体で変わります
該当するほうから、無料で見積もりを取れます。
※東京都は蓄電容量1kWhあたり10万円と全国で最も手厚い制度です。都外の自治体でも独自の補助制度があります。見積もりを取っても契約の義務はありません。
参考にした一次情報
資源エネルギー庁「太陽光発電設備の自立運転機能の周知について」(2019年12月6日)/資源エネルギー庁「停電時の住宅用太陽光発電パネルの自立運転機能について」(2018年9月6日)/一般社団法人太陽光発電協会「住宅用太陽光発電システムのメリット」/消費者庁「停電時の発電機によるCO中毒や、復旧後の通電火災に注意!」(2023年8月29日)/独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)「『夏バテ(夏のバッテリー)』にご注意を」(2026年7月15日)(いずれも2026年10月24日確認)
※自立運転の操作方法や自立運転用コンセントの位置は、メーカー・機種によって異なります。必ず取扱説明書を確認し、わからない点は設置業者かシステムメーカーに問い合わせてください。