【2026年最新】名古屋市の蓄電池おすすめ業者7選|補助金はいくら?費用・口コミ比較と失敗しない選び方

でん子
「電気代の高騰が止まらない……」
「蓄電池を検討しているけど、補助金や業者選びが複雑で進まない」

そんな悩みを抱える名古屋市にお住まいの方は多いはず。

まず、いま最も重要な事実からお伝えします。名古屋市の「住宅等の脱炭素化促進補助」のうち、蓄電システム単独の区分は令和8年9月3日17時時点で予算に達し、受付が終了しました。すでに太陽光がある住宅へ蓄電池だけを後付けする場合、今年度の市の補助は使えません。

ただし、太陽光発電・HEMS・蓄電システムを同時に導入する「一体的導入」区分は別枠です。予算9,231万円と最も大きく、蓄電システム分(1kWhあたり1万5千円・上限10kWh=最大15万円)もこちらで受けられます。本記事では名古屋市16区で実際に使える制度と、区ごとの住宅事情を踏まえた蓄電池の選び方を解説します。

⚠️ 注意: 令和8年度の名古屋市補助金は事後申請・先着順です。蓄電システム単独区分は9月3日で受付終了。一体的導入区分は継続中ですが、予算到達次第で予告なく終了します。提出は郵送または電子申請のみ(持ち込み・メール・ファクス不可)。最新情報は受付窓口(TEL:052-485-7073)への確認をおすすめします。
博士

当サイトおすすめの蓄電池の設置業者
補助金申請のサポートも

エコ発電本舗

目次

【2026年最新】名古屋市の補助金はいくらもらえる?

名古屋市の補助金制度を正確に理解することが、蓄電池導入を成功させる最大のカギです。名古屋市は補助区分ごとに予算枠が分かれており、どの区分で申請するかによって受け取れる金額も、受付が残っているかどうかも変わります。

補助区分ごとの予算と受付状況(令和8年9月3日17時時点)

名古屋市は補助区分ごとの予算額と消化状況を公式サイトで公表しています。蓄電池を検討する方が最初に確認すべきなのがこの表です。

補助区分予算額蓄電池との関係
一体的導入
(太陽光+HEMS+蓄電システムまたはV2H)
9,231万円蓄電システム分15万円を受けられる主要ルート
蓄電システム(太陽光発電設備に接続する蓄電システム)1,080万円令和8年9月3日17時時点で受付終了
ZEH、ZEH+450万円
GX志向型住宅1,800万円
ZEH、ZEH+、GX志向型住宅と同時に設置する蓄電システム540万円新築ZEH等で蓄電池を入れる場合のルート
V2H充放電設備75万円
断熱窓改修780万円
エネファーム690万円
⚠️ 蓄電池を検討している方への結論

すでに太陽光がある住宅に蓄電池だけを後付け→「蓄電システム」区分。今年度は受付終了。翌年度を待つか、市の補助なしで導入するかの判断になります
太陽光と蓄電池を同時に導入→「一体的導入」区分。受付継続中で、蓄電システム分も対象
新築でZEH・GX志向型住宅を建てる→「ZEH等と同時に設置する蓄電システム」区分(540万円枠)

名古屋市は執行状況により補助区分間で予算を流用する可能性があるとしており、流用がある場合はウェブサイトで告知されます。また予算到達後も若干名の補欠を受け付ける可能性があります。

太陽光発電・蓄電池の補助金額(2026年度・名古屋市)

名古屋市では「住宅等の脱炭素化促進補助」として、太陽光発電・蓄電システム・HEMS・V2H・ZEH・断熱窓改修・エネファームへの補助を実施しています。令和8年度から申請方式が「工事着工前」から「工事完了後」の事後申請に変更されました。

設備条件補助金額上限
太陽光発電設備築10年以内の住宅1kWあたり2万円約19.98万円(上限9.99kW)
太陽光発電設備築10年超の住宅1kWあたり3万円約29.97万円(上限9.99kW)
蓄電システム太陽光発電設備との接続が必須1kWhあたり1.5万円15万円(上限10kWh)
HEMS愛知県補助金の対象機器1件あたり1万円1万円
V2H充放電設備太陽光発電設備との連系が必須1件あたり5万円5万円
ZEH/ZEH+/GX志向型住宅新築戸建て(共同住宅は対象外)10万円/20万円/30万円
断熱窓改修国のリフォーム支援事業の補助を受ける改修補助対象経費の1/310万円
エネファーム停電時自立運転機能付きの登録機器1件あたり3万円3万円
⚠️ 名古屋市の補助金は購入(自己所有)が対象で、リース品は対象外です。また未使用品に限られ、移設されたものや同一設置場所で過去に系統連系されたものは対象外です。蓄電システムはSII(環境共創イニシアチブ)に登録された機器に限定されます。個人が戸建住宅に太陽光を設置する場合は「なごや太陽光倶楽部」への入会申請が必要です(一体的導入・ZEH区分)。令和8年度の詳細は名古屋市公式サイトでご確認ください。

「築10年超」の判定は登記事項証明書で決まる

太陽光の補助単価が2万円/kWか3万円/kWかを分けるのが築年数です。名古屋市は築10年超の住宅を次のように定義しています。

  • 登記事項証明書において平成28年3月31日以前に建築されたことが確認できる住宅
  • 固定資産の評価証明書や固定資産税の課税明細書において平成27年以前に建築されたことが確認できる住宅

9.99kWで計算すると、築10年以内なら約19.98万円、築10年超なら約29.97万円。同じ設備でも約10万円の差が出ます。名古屋市は千種区・昭和区・瑞穂区など戦前から発展した住宅地を多く抱えており、築10年超に該当する戸建てが多数を占めます。まずは登記事項証明書か固定資産税の課税明細書で建築年を確認してください。

名古屋市の補助金と愛知県補助金は併用できる?

名古屋市は「補助金額には愛知県からの補助金(愛知県住宅用地球温暖化対策設備導入促進費補助金)を一部含みます」と明記しています。県へ別途申請する必要はなく、市への1つの申請で完結します。

一方で、市の補助区分どうしは併用できません。一体的導入と「太陽光発電設備に接続する蓄電システム」、ZEHと同時設置の蓄電システムは、いずれか1つしか申請できない設計です。どの区分で申請するのが最も有利かは、設置する設備の組み合わせで変わります。

導入する設備申請する区分令和8年度の受付状況
太陽光+HEMS+蓄電システム一体的導入受付中(予算9,231万円)
太陽光+HEMS+V2H一体的導入受付中
既設太陽光へ蓄電池を後付け蓄電システム受付終了
新築ZEH+蓄電システムZEH等と同時設置の蓄電システム受付中(予算540万円)
既設太陽光へV2Hを後付けV2H充放電設備受付中(予算75万円)

補助金申請で絶対に守るべき3つのルール

ルール内容
① 事後申請のタイミングを守る令和8年度から工事完了後の事後申請に変更。募集期間は令和8年7月1日から令和9年2月12日まで(消印有効)。設置工事(電力の系統連系を含む)または引渡しの完了期間は令和8年4月1日から令和9年2月12日まで
② 提出は郵送または電子申請のみ受付窓口への持ち込み、メール、ファクスでの提出は受付されない。必要書類がすべて揃ったものから先着順で受付。区分ごとに予算到達次第、予告なく終了
③ 4つの名義をすべて一致させる①申請者 ②工事請負・売買契約の契約者 ③領収書の宛名 ④補助対象システムの保証書に記載の氏名。この4つが同一である必要がある

特に見落とされやすいのが③です。契約は夫名義、領収書は妻名義、保証書は施主名義——といった食い違いがあると受付されません。契約前の段階で、業者に4点の名義を揃えてもらうよう伝えておきましょう。

「事業完了日」の考え方に注意

名古屋市は補助区分ごとに事業完了日を定義しており、該当する日付のうち最も遅い日が事業完了日になります。すべての日付が令和8年4月1日以降である必要があります。

区分事業完了日の判定提出書類
一体的導入太陽光発電設備の連系日/対象システムの保証開始日/住宅の引渡し日(設備付き住宅を購入する場合)のうち最も遅い日連系に関するお知らせ・保証書・引渡し証明書
蓄電システム対象システムの保証開始日/住宅の引渡し日のうち最も遅い日保証書・引渡し証明書
V2H対象システムの保証開始日/住宅等の引渡し日のうち最も遅い日保証書・引渡し証明書

一体的導入では電力会社との系統連系日が判定に含まれます。工事が終わっていても連系が令和9年2月13日以降になれば対象外です。年度末が近づくほど連系の待ち時間がスケジュールを圧迫します。逆算した工事計画を業者に立ててもらってください。

令和7年度からの主な変更点

令和8年度は制度が大きく変わりました。前年度までの情報が残っているサイトも多いため、次の6点は必ず押さえてください。

項目変更内容
申請時期工事着工前 → 工事完了後の事後申請へ変更
GX志向型住宅1件30万円の補助を新設
蓄電システム太陽光発電設備と同時設置の場合も対象になった
蓄電システムの上限容量上限なし → 上限10kWhに変更
断熱窓改修の上限20万円 → 10万円に減額
一体的導入の区分新築・共同住宅の区分を廃止し、築10年超区分・築10年以下区分に統合

特に影響が大きいのが蓄電システムの上限10kWhです。前年度までは上限がなかったため、大容量を入れるほど補助額が伸びました。令和8年度は10kWhを超えた分に補助は付きません。「大容量ほどお得」という前年度の感覚で提案されたら、上限の存在を確認してください。

補助金活用シミュレーション(名古屋市・築10年超の住宅)

パターン設置費用合計補助金実質負担
9.99kW太陽光+蓄電池10kWh+HEMS
(一体的導入・築10年超)
約400万円約45.97万円(太陽光29.97万+蓄電15万+HEMS1万)約354万円
5kW太陽光+蓄電池10kWh+HEMS
(一体的導入・築10年超)
約280万円31万円(太陽光15万+蓄電15万+HEMS1万)約249万円
5kW太陽光+蓄電池6kWh+HEMS
(一体的導入・築10年超)
約230万円25万円(太陽光15万+蓄電9万+HEMS1万)約205万円
既設太陽光+蓄電池10kWh約150万円0円(今年度は受付終了)約150万円

名古屋市の一体的導入は、築10年超の住宅に9.99kWの太陽光を載せると補助総額が約46万円に達します。太陽光の容量が補助額を大きく左右するため、屋根に余裕があるなら容量を積んだほうが有利です。

一方、最下段のように蓄電池だけを後付けするケースでは今年度の補助がゼロになります。急ぐ理由がないなら翌年度の受付開始を待つ、あるいは太陽光の載せ替え・増設とセットにして一体的導入区分を狙うという選択肢もあります。実際の補助金額は設置容量・機器・費用によって変わるため、施工業者へのシミュレーション依頼と合わせて最新の公式情報をご確認ください。

📋 参照元:名古屋市「令和8年度 住宅等の脱炭素化促進補助」(2026年9月4日更新)https://www.city.nagoya.jp/kurashi/kankyou/1012424/1012443/1012445.html 受付窓口:株式会社MTK内「住宅等の脱炭素化促進補助金 受付窓口」052-485-7073(平日9時〜17時30分)

【名古屋市】おすすめ蓄電池業者7選

ソーラーパートナーズ

ソーラーパートナーズのおすすめポイント
  • 蓄電池一括見積もりで安い業者が見つかる
  • 累計利用者数は17万人以上
  • 独自の審査基準をクリアした業者のみ

ソーラーパートナーズは、東京都新宿区に本社を置く、蓄電池業者一括見積もり業者です。

蓄電池主要メーカーも加盟する太陽光発電協会(JPEA)の加盟企業なので安心感があります。

提携するのは、自社一貫施工・施工実績100棟以上・メーカー保証と工事保証ありなど7つの審査基準を満たす業者のみです。

独自のあんしん完了保証があり、ソーラーパートナーズを介して契約した場合、工事の完了が保証されます。工事代金を支払えば、必ず蓄電池設置をしてもらえるのでリスクは最小限に抑えられます。

ソーラーパートナーズの基本情報

運営会社名株式会社ソーラーパートナーズ
本社所在地東京都新宿区新宿5-18-20 新宿オミビル4F
事業内容太陽光発電と蓄電池の工事会社ネットワーク運営事業
対応エリア東京都他、全国対応
補助金サポート業者によって異なる
保証・アフターサポート独自のあんしん完了保証(代金支払い後の工事完了を保証)
主要取引先・提携メーカー記載なし
許認可・登録情報建設業許可番号:東京都知事許可(般-4) 第138314号電気工事業届出番号:東京都知事届出 第2910275号
支払い方法業者によって異なる

タイナビ蓄電池

タイナビ蓄電池のおすすめポイント
  • 蓄電池一括見積もりで安い業者が見つかる
  • 最大5社の見積もりが比較できる
  • メーカー希望小売価格の半額以下で導入可

タイナビ蓄電池は、東京都品川区に本社を置く、株式会社グッドフェローズが運営する、蓄電池業者一括見積もり業者です。

一括見積もりでは、これまでに京セラやニチコン、オムロンなどのメーカーの設置実績があり、相場は80~200万円程度となっています。最大5社の見積もりが一度に比較できるので、蓄電池設置費用がもっとも安い業者を見つけることが可能です。

太陽光パネルとセットで見積もり依頼を行うこともできます。

タイナビ蓄電池の基本情報

運営会社名株式会社グッドフェローズ
本社所在地東京都品川区西五反田7-13-5 DK五反田ビル8階
事業内容エネルギーメディア事業(蓄電池・太陽光発電・風力発電の一括見積もりサイト運営)
対応エリア東京都全域・全国対応
補助金サポート業者によって異なる
保証・アフターサポート商品保証は基本あり、施工保証・メンテナンス・災害補償は業者によって異なる
主要取引先・提携メーカー株式会社NTTスマイルエナジー、株式会社ミツウロコ、イーゲート株式会社、株式会社明成商会、四国電力株式会社
許認可・登録情報記載なし
支払い方法業者によって異なる

エコ発電本舗

エコ発電本舗のおすすめポイント
  • 創業から50年以上の老舗業者
  • 施工保証が業界最長クラスの15年間
  • 蓄電池と太陽光の15メーカーを取り扱い

エコ発電本舗は、東京都豊島区に本社を置く、蓄電池・太陽光発電の販売および設置業者です。

昭和44年創業で50年以上営業しており、サイトの利用者は月間12万人と信頼性の高さがうかがえます。

蓄電池設置は、自社とメーカー推奨の提携業者で行っており、迅速な対応を強みとしています。

蓄電池本体に最長15年間の保証がつき、施工保証も業界最長クラスの15年間です。全国の工事業者と提携しているので、充実したアフターサポートが受けられます。

エコ発電本舗の基本情報

運営会社名株式会社ゼロホーム
本社所在地東京都豊島区西池袋5丁目13-12MKビル5F
事業内容太陽光発電・蓄電池・V2Hの販売施工、電気工事、屋根工事全般
対応エリア東京都全域・全国対応(北海道のみ対象外)
補助金サポートあり
保証・アフターサポート商品保証:最長15年間、容量保証:最長15年間、災害補償:最長15年間、施工保証:最長15年間
主要取引先・提携メーカーテスラ、ニチコン、パナソニック、シャープ、長州産業、ソーラーフロンティア、三菱電機、東芝、京セラ、ハンファQセルズジャパン、カナディアンソーラー、サンテックパワー、ダイキン、日立、日本電気
許認可・登録情報太陽光発電アドバーザー、二級建築士、一級建築施工管理技士ほか
支払い方法記載なし

株式会社H.L.S

会社名株式会社H.L.S
所在地愛知県名古屋市中区大須4丁目10-40 9階
営業時間水曜〜日曜 10:00〜18:00(月・火定休)

ヒラソル(Girasol)

会社名ヒラソル(Girasol)
所在地愛知県名古屋市西区菊井1丁目24-15
営業時間水曜〜日曜 10:30〜20:00(月・火定休)

エコそらくん

会社名エコそらくん
所在地愛知県名古屋市中区金山5丁目11-6 名古屋NSCビル3階
営業時間13:00〜20:00(定休日:火曜日)

プレジャーハウス

会社名プレジャーハウス
所在地愛知県名古屋市中区錦3丁目23-18 6F
営業時間月曜〜金曜 9:00〜18:00

※掲載情報は2026年9月時点のものです。所在地・営業時間・対応区・補助金申請サポートの範囲は変更される場合があるため、お問い合わせ前に各社の公式サイトでご確認ください。名古屋市の補助金には施工業者の所在地に関する要件はありません。

蓄電池業者を見抜く3つのチェックポイント

蓄電池は高額な設備であり、その後の安心感は業者選びにかかっています。特に初心者が後悔しないために、以下の3点を最優先で確認しましょう。

1. 補助金対応力と地域実績が確かか

初期費用を抑える鍵となる補助金申請のサポート体制と、スムーズな工事に必要な地域での経験は最重要項目です。

  • 区分の使い分けを説明できるか:蓄電システム単独区分が受付終了していること、一体的導入なら蓄電池分も受けられることを正確に説明できる業者かを確認しましょう。
  • 補助金サポート体制:「なごや太陽光倶楽部」入会申請から交付申請兼実績報告、そして後日提出する補助金交付請求書まで一貫して対応できるかを確認しましょう。
  • 名古屋市での施工実績:16区で住宅の建ち方も地盤も異なります。自宅と似た条件の施工事例を見せてもらうのが確実です。

2. 見積もりの透明性と長期保証の充実度

高額な設備だからこそ、費用と保証内容の「明確さ」が、導入後の安心感を左右します。

  • 見積内容の明確さ:「一式」表記ではなく、本体・工事費・諸経費が分かれているかを確認。名古屋市の申請では領収書の宛名と契約者名の一致も求められます。
  • 保証の手厚さ:メーカー保証+施工保証の両方があるかをチェック。名古屋市では保証開始日が事業完了日の判定に使われるため、保証書の発行時期も確認が必要です。

3. 担当者の誠実さと説明力があるか

最終的にあなたの相談に乗ってくれる担当者が、信頼できる人物であるかを見極めましょう。

  • 誠実な対応:専門用語をわかりやすく説明し、メリットだけでなくデメリットも正直に伝える姿勢が重要。無理な契約を迫らない業者は信頼の証です。
  • 質問への対応:初歩的な質問にも丁寧に向き合ってくれる業者なら、契約後も安心して任せられます。

補助対象となる人・住宅の条件は?チェックポイント

「うちも補助金をもらえるのかな?」と気になりますよね。ここでは、名古屋市の補助金対象となる主な条件をチェックリスト形式でご紹介します。ご自身の状況と照らし合わせてみてください。

  • SII(環境共創イニシアチブ)に登録された蓄電システムであること
    契約日または申請時点で、国の補助事業における補助対象機器としてSIIに登録されている必要があります。
  • 太陽光発電設備が設置されていること
    蓄電システムを設置する住宅に太陽光発電設備があること、または蓄電システム設置工事と同時に設置することが条件です。太陽光でつくった電力を蓄電し、その住宅で消費することが求められます。
  • 購入(自己所有)による設置であること
    リース品・PPA(初期費用0円ソーラー)は補助対象外です。未使用品に限られ、移設されたものも対象外です。
  • 個人が戸建住宅に太陽光を設置する場合は「なごや太陽光倶楽部」への入会申請が必要
    一体的導入・ZEH区分の要件です。入会申込書は令和8年9月4日以降に申し込む場合、様式が変更されています。
  • 申請者が名古屋市内の住宅に居住していること(住民票の現住所が対象システムを設置する住宅であること)
    共同住宅で申請する個人の場合は、現住所が名古屋市内であることが条件です。
  • 申請者・契約者・領収書の宛名・保証書の氏名が同一であること
⚠️ これらの条件は基本的なもので、詳細な要件は他にもあります。名古屋市は補助区分ごとに「申請の手引き」を公開しており、申請前に必ず確認するよう案内しています。また補助金の交付を受けた設備は一定期間の適正な管理・運用が求められ、期間内に売却・譲渡・廃棄などの処分をする場合は補助金の全部または一部を返還しなければならない場合があります。

名古屋市16区の住宅事情と蓄電池選びの注意点

補助金の条件は名古屋市内どこでも同じですが、蓄電池の設置場所と機種の選び方は区によって考え方が変わります。名古屋市は濃尾平野の低地から東部の丘陵地まで高低差が大きく、水害リスクの分布に明確な差があるためです。

名古屋市の約14%が海抜ゼロメートル地帯

名古屋市防災危機管理局の資料によると、名古屋市のゼロメートル地帯は市域全体の約14%(約46平方キロメートル)にのぼります。これは政令指定都市のなかでも際立って高い比率です。

1959年(昭和34年)の伊勢湾台風では、名古屋市内の12区が浸水しました(千種・東・北・西・中村・中・昭和・瑞穂・熱田・中川・港・南)。南区や港区のゼロメートル地帯では被害が特に大きく、水没地域が解消するまでに半年以上を要しています。この災害が災害対策基本法の制定につながりました。

さらに南海トラフ巨大地震(あらゆる可能性を考慮した最大クラス)の津波浸水想定では、7区が浸水すると想定されています(中村・瑞穂・熱田・中川・港・南・緑)。2000年9月11日の東海豪雨でも、庄内川・新川流域を中心に市内で甚大な浸水被害が発生しました。

⚠️ 蓄電池は屋外設置型が主流で、重量のある機器です。浸水想定区域では、基礎を高くする、屋内設置型を選ぶ、パワーコンディショナーの設置高さを上げるといった対策が有効です。名古屋市は全16区の雨水出水浸水想定区域図を防災ポータルで公開しています。設置場所を決める前に、ご自宅の想定浸水深を必ず確認してください。

区別・蓄電池設置で押さえるポイント

お住まいの区をクリックすると該当箇所へ移動します。

千種区東区北区西区中村区中区昭和区瑞穂区熱田区中川区港区南区守山区緑区名東区天白区

中川区

区内の広い範囲が海抜ゼロメートル地帯にあたり、伊勢湾台風の浸水実績区であり、南海トラフ地震の津波浸水想定区域にも含まれます。東海豪雨でも大きな被害を受けました。名古屋市内で最も浸水対策を優先すべき区の一つです。蓄電池は基礎のかさ上げか屋内設置を前提に検討し、パワーコンディショナーの高さも業者と詰めてください。戸建て比率が高く屋根面積は確保しやすいため、太陽光の容量を積んで一体的導入の補助額を伸ばしやすい区でもあります。

港区

伊勢湾台風で最も甚大な被害を受けた区の一つで、ゼロメートル地帯・津波浸水想定区域の両方に該当します。名古屋港に面するため塩害への配慮も必要です。太陽光パネルや架台はメーカーごとに海岸からの距離に応じた設置基準が設けられており、保証条件が変わることがあります。臨海部にお住まいの方は、提案されたパネル・架台がその立地の塩害区分に対応しているか、施工業者を通じてメーカーに照会してもらってください。蓄電池も屋外設置なら塩害仕様の確認が要ります。

南区

港区と並んで伊勢湾台風の被害が大きかった区です。ゼロメートル地帯を含み、津波浸水想定区域にも該当します。工場と住宅が混在するエリアが多く、敷地条件は区内でも幅があります。停電時の電源確保という蓄電池本来の価値が最も効いてくる区と言えます。名古屋市の補助は蓄電システムの容量1kWhあたり1万5千円・上限10kWhなので、災害時に何をどれだけ動かしたいかから逆算して容量を決めてください。

熱田区

伊勢湾台風の浸水実績区であり、南海トラフ地震の津波浸水想定区域にも含まれます。市内で最も面積が小さい区の一つで、敷地に余裕のない住宅や狭小地の戸建てが目立ちます。蓄電池の設置スペースが確保できるかが最初の関門になるため、現地調査の段階で置き場所を確定させてください。屋根も小さめになりがちなので、太陽光は変換効率の高いパネルで容量を稼ぐ設計が有効です。

中村区

名古屋駅を擁する商業の中心でありながら、西部にはゼロメートル地帯が広がります。伊勢湾台風の浸水実績区、津波浸水想定区域の両方に該当。区内で条件差が大きいため、同じ中村区でも駅周辺と西部では対策が変わります。マンションにお住まいの場合、蓄電システムは共同住宅での申請も可能ですが、その場合は「現住所が名古屋市内であること」が要件になります。なお補助金の受付窓口も中村区佐古前町にあります。

瑞穂区

山崎川が縦断し、伊勢湾台風の浸水実績区かつ津波浸水想定区域に該当します。閑静な住宅地が広がり、築年数を重ねた戸建てが多いのが特徴です。平成28年3月31日以前の建築であれば太陽光の補助単価が3万円/kWになるため、登記事項証明書で建築年を確認する価値が高い区です。川沿いの低地では蓄電池の設置高さも検討してください。

昭和区

八事・御器所を中心とする文教地区で、伊勢湾台風の浸水実績区でもあります。丘陵地と坂道が多く、高低差のある敷地では機材の搬入経路が工事費に影響します。狭い前面道路や階段のある敷地では、現地調査で搬入方法を確認してもらってください。旧来からの住宅地のため築10年超に該当する戸建てが多く、太陽光の補助単価で有利になりやすい区です。

千種区

覚王山・東山エリアを含む東部の丘陵地で、伊勢湾台風でも浸水実績があります。樹木の多い落ち着いた住宅地が広がるぶん、周囲の木立による日影の影響を受けやすいのが太陽光側の論点です。季節による日照の変化まで見た発電量シミュレーションを依頼してください。影が避けられない配置なら、パネル1枚ごとに出力を最適化する機器を検討する価値があります。

東区

都心に近く、マンションの比率が高い区です。伊勢湾台風の浸水実績区にも含まれます。共同住宅にお住まいの場合、蓄電システムは共同住宅での申請も可能ですが、専有部に設置できるかは管理規約次第です。理事会への相談から始まるため、戸建てより時間がかかることを前提にスケジュールを組んでください。戸建てエリアでは狭小地が多く、設置スペースの確保が課題になります。

北区

庄内川が区の北西部を流れ、伊勢湾台風の浸水実績区に含まれます。東海豪雨でも庄内川流域は大きな影響を受けました。河川に近いエリアでは浸水想定深の確認が必須です。市の雨水出水浸水想定区域図で北区の図面が公開されているので、設置場所を決める前に目を通してください。住宅の建ち方は戸建てと集合住宅が混在しています。

西区

庄内川と新川に挟まれた地形で、2000年の東海豪雨では新川の堤防決壊により甚大な被害が出ました。伊勢湾台風の浸水実績区でもあります。名古屋市内で水害の記憶が最も新しい区の一つで、停電と浸水が同時に起きる想定で備える意味が大きいエリアです。蓄電池は浸水想定深より高い位置への設置を前提に検討してください。

中区

栄・大須を含む名古屋の中心部で、住宅はマンションが主体です。伊勢湾台風の浸水実績区に含まれます。戸建てが少ないため、市の補助のうち「なごや太陽光倶楽部への入会申請」が要件となるケースは限られます(個人が戸建住宅に設置する場合の要件のため)。共同住宅で申請する場合は現住所が名古屋市内であることが条件です。集合住宅への蓄電池導入は管理組合の合意形成が前提になります。

守山区

市の北東部に位置し、東谷山を含む丘陵地と庄内川沿いの低地が同居します。戸建て住宅の比率が高く、敷地に余裕のある区画が多いのが特徴です。屋根面積を確保しやすいため、太陽光の容量を積んで一体的導入の補助額を最大化しやすいエリアと言えます。上限は9.99kWなので、その手前まで載せられるかを設計段階で確認してください。川沿いのエリアは浸水想定の確認を。

緑区

名古屋市で最も人口が多い区で、鳴海・有松・徳重を中心に戸建ての新興住宅地が広がります。区画整理された住宅地が多く屋根条件が良好な一方、天白川・扇川流域は南海トラフ地震の津波浸水想定区域に含まれます。比較的築浅の住宅が多いため、築10年以内に該当すると太陽光の補助単価は2万円/kWになります。建築年の確認は忘れずに行ってください。

名東区

市東部の丘陵地に開発された住宅地で、戸建て比率が高く、津波浸水想定区域にも伊勢湾台風の浸水実績にも含まれない数少ない区です。水害リスクが相対的に低いぶん、蓄電池の設置場所の自由度は高くなります。ここでの論点は台風・落雷による停電への備えと、日々の電気代削減です。屋根面積を活かして太陽光の容量を積み、自家消費率を高める設計が合理的です。

天白区

天白川が区を横断し、平針・原・植田などの住宅地が広がります。丘陵地のため敷地に高低差のある区画が多く、搬入経路や足場計画が工事費を左右します。川沿いの低地では浸水想定の確認を。戸建てが中心で屋根面積を確保しやすいエリアが多く、太陽光と蓄電池のセット導入に向いています。坂の多い区なので、現地調査は必ず実施してもらってください。

📌 補助金の条件は16区すべて共通です。金額・要件・申請先・締切に区による違いはありません。区によって変わるのは、蓄電池の設置場所・機種選定・工事の進め方です。上記はあくまで一般的な傾向であり、同じ区内でも立地条件は大きく異なります。ご自宅の条件は必ず現地調査で確認してもらってください。

最適な蓄電池の選び方【メーカー・機種比較】

蓄電池選びで失敗しないためには、ご家庭の状況に合った機種を選ぶことが重要です。名古屋市の補助は1kWhあたり1万5千円・上限10kWhという設計なので、容量の考え方が補助額に直結します。

容量は10kWhが補助の分岐点

令和8年度から蓄電システムの補助上限容量が「上限なし」から「上限10kWh」に変更されました。10kWhを超える容量を選んでも、補助額は15万円で頭打ちになります。

蓄電容量名古屋市の補助額向いている家庭
5kWh前後7.5万円2〜3人世帯・夜間の最低限の電力を確保したい
7kWh前後10.5万円3〜4人世帯・標準的な選択
10kWh15万円(上限)4人以上・オール電化・EV併用
12〜16kWh15万円(上限で頭打ち)大容量が必要だが補助は増えない

補助金の観点だけで見れば10kWhがもっとも効率の良い容量です。ただし大容量ほど本体価格も上がるため、実際の電力使用量から必要容量を割り出したうえで判断してください。「補助が上限まで出るから」という理由だけで容量を上げるのは合理的ではありません。

SII登録製品であることが絶対条件

名古屋市の補助対象になるのは、契約日または申請時点で国の補助事業における補助対象機器としてSII(一般社団法人環境共創イニシアチブ)に登録されている蓄電システムに限られます。

SIIは「蓄電システム登録済製品一覧」を公開しており、型番で検索できます。提案された機種がリストに載っているかを、契約前に必ず確認してください。ポータブル電源や未登録の海外製品を勧められた場合、補助金は一切受けられません。

特定負荷型か全負荷型か

停電時にどこまで電気を使えるかを決めるのが、この選択です。

タイプ停電時に使える範囲特徴
特定負荷型あらかじめ決めた回路のみ(冷蔵庫・照明・コンセント数か所など)価格が抑えられる。使える範囲を事前に設計する必要がある
全負荷型家全体(200V機器を含む機種もある)エアコンも使える。価格は高め。容量の消費も早い

ゼロメートル地帯を含む区(中川区・港区・南区・熱田区・中村区西部など)では、長時間停電が現実的なリスクです。伊勢湾台風では水が引くまでに半年以上を要した地域もありました。全負荷型で家全体をカバーするか、特定負荷型で必要最小限を長く持たせるか、想定する停電の長さから逆算して選んでください。

屋外設置か屋内設置か

蓄電池の多くは屋外設置型ですが、屋内設置型も選べます。名古屋市の場合、この選択は水害リスクと直結します

  • 浸水想定区域内:基礎のかさ上げ、または屋内設置型を検討。パワーコンディショナーの設置高さも合わせて上げる
  • 臨海部(港区など):塩害対応の可否をメーカーに照会してもらう
  • 丘陵地(名東区・天白区・守山区など):水害リスクは相対的に低い。設置場所の自由度が高い
  • 狭小地(熱田区・東区など):屋外に置けるスペースがあるかを現地調査で確定させる

なお蓄電池は運転音が発生します。隣家の寝室に近い位置への設置はトラブルの原因になるため、設置場所は近隣への影響も含めて業者と相談してください。

家庭用蓄電池の価格は容量でどう変わる?

家庭用蓄電池の1kWhあたりの価格相場は、おおよそ10万円~20万円程度とされています。ただし、容量が小さいほど1kWhあたりの単価が高くなる傾向があります。

【容量別】家庭用蓄電池の料金目安

容量導入目的の目安本体価格の目安工事費込みの総額目安
4~5 少人数世帯・非常時対策向け約60万~90万約80万~150万
5~102~4人家族、電気代削減・災害対策約70万~130万約100万~200万
10~オール電化、長期停電対策向け約130万~300万以上約160万~400万以上
容量単位:kWh

価格に影響する主な要因

  • 蓄電容量
    容量が大きいほど価格は高くなりますが、1kWhあたりの単価は安くなる傾向があります。
  • メーカー・ブランド
    国内大手メーカーや老舗メーカーの製品は、信頼性やサポート体制が手厚い分、価格が高めになる傾向があります。
  • 機能
    • ハイブリッド型: 太陽光発電と連携するため、単機能型よりも高価です。
    • 全負荷対応: 停電時に家全体に給電できるタイプは、特定負荷型よりも高価です。
    • V2H連携: 電気自動車と連携できるV2Hシステムは、さらに高価になります。
  • 工事費用
    設置場所の状況(屋内・屋外、配線の長さ、基礎工事の有無など)によって変動します。一般的に20万円~30万円程度が目安ですが、複雑な工事が必要な場合はさらに高くなることがあります。

蓄電池を設置するメリットとデメリット

メリット

電気料金の削減

太陽光発電と蓄電池を組み合わせることで、日中に発電した余剰電力を蓄えて夜間に使用したり、深夜の安価な電力を蓄電池に充電して昼間に活用することが可能になります。これにより、電力会社から購入する電気の量を大幅に減らすことができ、毎月の電気代の節約につながります。

災害時の安心感

停電時でも蓄電池に蓄えた電力を使えば、照明・冷蔵庫・通信機器などの生活必需品を稼働できます。太陽光発電があれば、日中に充電できるため、長期の停電にも対応可能です。

環境への貢献

太陽光発電で生み出した再生可能エネルギーを自家消費することで、電力会社からの購入量を減らし、CO₂排出の削減につながります。家庭単位でも、持続可能な社会づくりに貢献できます。

デメリット

初期費用が高額になりやすい

本体価格と設置工事費を含めると、一般的に100万円以上かかるケースが多く、容量や機能によってさらに高額になることも。補助金制度の活用で負担を軽減できます。

寿命があるため買い替えの可能性も

蓄電池は「サイクル数」と「使用年数」で寿命が決まり、通常10〜20年ほどで容量が低下します。長期使用を前提に、保証期間や耐久性も確認しておくことが重要です。

設置スペースの確保が必要

屋内外に一定のスペースが必要で、設置場所は騒音・温度・湿度などの環境条件も考慮する必要があります。

太陽光発電と蓄電池はセット導入すべき?

名古屋市の場合、この問いへの答えははっきりしています。令和8年度は蓄電池単独の補助枠が受付終了しているため、市の補助を使うならセット導入が事実上の前提になります。

制度面でも、名古屋市の蓄電システム補助は「太陽光発電設備で発電された電力の全部または一部を蓄電システムに充電し、充電した電力を当該住宅で消費すること」を要件としています。太陽光がない住宅への蓄電池単独設置は、そもそも補助の対象外です。

太陽光発電と蓄電池は、必ずしも同時に導入しなければならないわけではありませんが、セットで導入することで得られるメリットは非常に大きく、近年ではその組み合わせが強く推奨されるケースが増えています。

特に、FIT制度(固定価格買取制度)の終了に伴い、売電単価が大幅に下がった家庭では、「発電した電気を売る」よりも「蓄えて自家消費する」方が、経済的に有利な選択となっています。こうした背景から、蓄電池の導入は、太陽光発電の価値を最大限に活かすための不可欠な設備として注目されており、電力の自給自足を目指す家庭にとっては、非常に理にかなった選択肢と言えるでしょう。

太陽光+蓄電池をセット導入するメリット

  1. 自家消費の最大化と電気代の削減
    日中に太陽光で発電した電力を家庭内で優先的に使用し、余剰分は蓄電池に貯めることで、電力会社からの購入量を減らし、電気代の大幅な削減が可能になります。
  2. 災害時の備えとしての安心感
    停電が発生しても、蓄電池に蓄えた電力を活用することで、照明・冷蔵庫・通信機器など、生活に必要な家電を継続して使用でき、非常時の安心感が得られます。
  3. 経済的な効率向上
    • 卒FIT後の対策: 売電単価が下がった現在では、発電した電気を「売る」よりも「貯めて使う」方が経済的に有利です。
    • 電気料金プランの活用: 深夜の安価な電力を蓄電池に充電し、日中の高単価時間帯に使用する「ピークシフト」によって、さらなる電気代削減が期待できます。
  4. 工事費用・設置スペースの効率化
    太陽光発電と蓄電池を同時に導入することで、工事を一括で行えるため、個別設置よりも費用を抑えられるケースがあります。さらに、ハイブリッド型蓄電池を選べば、太陽光と蓄電池のパワーコンディショナーを一体化でき、設置スペースの節約にもつながります。

太陽光+蓄電池をセット導入する際のデメリット

  • 初期費用の増加
    太陽光発電のみの導入に比べて、蓄電池の分だけ初期投資が高くなります。
  • 設置スペースの確保
    蓄電池本体の設置場所を屋内外に確保する必要があり、住宅の構造や敷地条件によっては制約が生じることもあります。
  • 投資回収までに時間がかかる可能性
    費用対効果を厳密に試算すると、蓄電池の導入費用を回収するまでに長期間を要するケースもあります。ただし、災害時の電力確保や、将来的な電気料金の高騰リスクへの備えといった「金銭以外の価値」も重要な判断材料となります。

蓄電池の耐用年数・寿命はどのくらい?

蓄電池の寿命は「サイクル数」の他に、物理的な「期間」でも考えられます。メーカーが保証する期間を目安にするのが一般的です。

【種類別】家庭用蓄電池の耐用年数

種類サイクル数の目安使用期間の目安
リチウムイオン
電池
6,000~12,000回15年~20年程度
鉛蓄電池500~3,000回3年~15年程度
ニッケル水素電池2,000回5年~7年程度

現在、家庭用蓄電池の主流はリチウムイオン電池(使用期間の目安: 15年~20年程度)であり、その中でも「リン酸鉄リチウムイオン電池」は、高い安全性と長い寿命が特徴です。

なお名古屋市の補助を受けた設備は、一定期間は適正に管理・運用する義務があります。期間内に売却・譲渡・廃棄などの処分をする場合は、財産処分承認申請書の提出が必要で、補助金の全部または一部を返還しなければならない場合があります。買い替えや引っ越しの予定がある方は、この点も踏まえて検討してください。

補助金申請から蓄電池設置までの全流れ

令和8年度から名古屋市は事後申請に変わりました。工事が終わってから申請する流れになるため、前年度までの手順とは順番が異なります。

STEP1 業者に相談・見積もりを取る

複数社から見積もりを取り、機種・容量・工事内容を比較します。この段階でSII登録製品かどうかと、どの補助区分で申請するかを確認してください。既設太陽光への後付けなら今年度の補助は使えないため、その前提で費用を判断することになります。

STEP2 なごや太陽光倶楽部の入会申請を準備する

個人が戸建住宅に太陽光を設置する場合、「なごや太陽光倶楽部」への入会申請が要件です(一体的導入・ZEH区分)。市民向けのJ-クレジット制度の取り組みで、入会申込書は補助金の申請書類と一緒に提出します。令和8年9月4日以降に申し込む場合は様式が変更されているため、最新の申込書を使ってください。

STEP3 設置工事・系統連系を完了させる

設置工事(電力の系統連系を含む)または引渡しの完了期間は令和8年4月1日から令和9年2月12日までです。一体的導入では太陽光の連系日が事業完了日の判定に含まれるため、連系のスケジュールまで見た工程管理が必要になります。

STEP4 交付申請兼実績報告書を提出する

工事完了後、交付申請書兼実績報告書(様式1)に必要書類を添えて提出します。

項目内容
提出方法郵送または電子申請のみ(持ち込み・メール・ファクス不可)
郵送先〒453-0018 名古屋市中村区佐古前町22-13 森ビル502
株式会社MTK内「住宅等の脱炭素化促進補助金 受付窓口」
電子申請区分ごとにフォームが分かれている。Grafferアカウント(無料)の登録で一時保存や申請履歴の確認が可能
期限令和9年2月12日(金曜日)まで(消印有効)
受付必要書類がすべて揃ったものから先着順

郵送で消印日がない場合は、受付窓口へ書類が到着した日が消印日とみなされます。書類の到着確認が必要な方は「申請書類等確認票」を併せて提出できますが、これは受付を保証するものではありません

STEP5 補助金交付請求書を後日提出する

⚠️ 見落とされやすい最重要ポイント

名古屋市は「請求書の提出は交付申請兼実績報告時にはできません」と明記しています。補助金交付請求書(様式6)は、交付額が確定した後にあらためて提出する必要があります。申請書と一緒に出しても受理されません。

「申請したのに振り込まれない」というトラブルの多くは、この請求書の未提出が原因です。手続きが2段階であることを、業者にも共有しておいてください。

請求書は各区分共通の様式で、電子申請システムでも提出できます(区分ごとにフォームが分かれています)。提出後、指定口座へ補助金が振り込まれます。

【容量別】蓄電池設置の想定ケース

ここでは名古屋市で蓄電池の導入を検討する際に想定される場面を、容量別のモデルケースとして整理しました。特定の方の実体験ではなく、判断材料としてお読みください。費用・補助額は年度・住まいの条件・適用区分によって変わります。

【6.5kWh】中川区・築30年の戸建て(4人家族)

区内の広い範囲がゼロメートル地帯にあたる中川区では、水害への備えが導入動機になりやすいケースです。築30年であれば平成28年3月31日以前の建築が確定するため、太陽光の補助単価は3万円/kW。5kWを載せれば15万円、蓄電池6.5kWhで9.75万円、HEMS1万円を加えて合計約25.75万円という計算になります。

設置場所は要検討です。屋外設置型を選ぶなら基礎のかさ上げを、それが難しければ屋内設置型を候補に入れる。パワーコンディショナーの高さも合わせて上げる。この3点を現地調査の段階で業者と詰めておくと、後から「思っていたより工事費が上がった」という事態を避けられます。市の雨水出水浸水想定区域図で自宅の想定浸水深を確認したうえで相談するのが確実です。

【10kWh】緑区・築8年の戸建て(5人家族・オール電化)

区画整理された新興住宅地が広がる緑区では、屋根条件の良い比較的築浅の住宅が多くなります。築8年だと築10年以内に該当するため、太陽光の補助単価は2万円/kW。ここが判断の分かれ目です。あと2年待てば単価が3万円/kWに上がるわけですが、その間の電気代削減分と補助の増額分を天秤にかける必要があります。

オール電化で5人世帯なら、蓄電容量は10kWhが現実的な線でしょう。名古屋市の補助上限がちょうど10kWhなので、補助の観点でも効率が良い容量です。太陽光7kWなら14万円、蓄電池10kWhで15万円、HEMS1万円で合計30万円。ただし緑区でも天白川・扇川流域は津波浸水想定区域に含まれるため、立地によっては設置高さの検討が必要になります。

【9.9kWh】昭和区・築40年の戸建て(夫婦2人・太陽光を新規設置)

八事や御器所を含む昭和区は、旧来からの住宅地で築年数を重ねた戸建てが多いエリアです。築40年なら太陽光の補助単価は3万円/kW。屋根に6kW載せられれば18万円、蓄電池9.9kWhで約14.85万円、HEMS1万円を加えて合計約33.85万円になります。

夫婦2人世帯で9.9kWhは大きめに見えますが、上限10kWhまで補助が伸びること、将来の電気料金上昇に備えられることを考えれば選択肢に入ります。ただし本体価格も容量に比例して上がるため、日々の使用量から必要容量を割り出したうえでの判断が前提です。

昭和区で注意したいのは搬入経路です。坂道と狭い前面道路が多く、敷地に高低差があると足場や機材の搬入に追加費用が発生することがあります。見積もり段階で「搬入にかかる費用は含まれているか」を確認しておくと、後の食い違いを防げます。築古住宅では屋根の状態確認も必須で、葺き替えが必要なら太陽光の設置と同時に行うことで足場代を1回分に抑えられます。

※上記は制度と一般的な相場をもとに構成した想定ケースであり、実在の個人の体験談ではありません。実際の補助額・費用は設置容量・機種・工事内容・適用区分によって変動します。

よくある質問

Q1. 名古屋市の蓄電池補助金はいくらですか?

蓄電システムの蓄電容量1kWhあたり1万5千円、上限10kWhで最大15万円です。令和8年度から上限容量が「上限なし」から「上限10kWh」に変更されました。制度名は「令和8年度 住宅等の脱炭素化促進補助」です。

Q2. 蓄電池だけを後付けしたいのですが、補助は受けられますか?

令和8年度は受けられません。既設の太陽光に蓄電池を後付けする場合は「太陽光発電設備に接続する蓄電システム」区分にあたりますが、令和8年9月3日17時時点で予算に達し、受付が終了しました。翌年度の受付開始を待つか、市の補助なしで導入するかの判断になります。なお予算到達後も若干名の補欠を受け付ける可能性があるとされているため、受付窓口(052-485-7073)への確認をおすすめします。

Q3. 太陽光と蓄電池を同時に導入する場合はどうなりますか?

「一体的導入」区分での申請になり、こちらは受付が継続しています。予算9,231万円と補助区分のなかで最も大きい枠です。太陽光(築10年超なら3万円/kW・上限9.99kW)、HEMS(1万円)、蓄電システム(1.5万円/kWh・上限10kWh)を合わせて申請でき、条件が揃えば合計で約46万円になります。

Q4. 区によって補助金額は違いますか?

違いません。名古屋市の補助は市単位の一本の制度で、16区すべて同じ金額・同じ条件・同じ申請先・同じ締切です。千種区でも港区でも手続きは変わりません。区によって変わるのは、蓄電池の設置場所や機種選定といった実務面です。

Q5. 申請はいつまでにすればいいですか?

募集期間は令和8年7月1日から令和9年2月12日まで(消印有効)です。ただし必要書類がすべて揃ったものから先着順で受付され、各区分において申請額が予算額に達し次第、予告なく受付が終了します。設置工事(電力の系統連系を含む)または引渡しの完了期間は令和8年4月1日から令和9年2月12日までです。

Q6. 工事の前に申請する必要はありますか?

ありません。令和8年度から申請の時期が「工事着工前」から「工事完了後」へ変更されました。工事が終わってから交付申請兼実績報告書を提出する事後申請方式です。前年度までの情報が残っているサイトもあるため注意してください。

Q7. 申請書はどこに提出しますか?

市役所や区役所ではなく、民間の受付窓口へ提出します。郵送先は〒453-0018 名古屋市中村区佐古前町22-13 森ビル502「株式会社MTK内 住宅等の脱炭素化促進補助金 受付窓口」です。電話番号は052-485-7073(平日9時〜17時30分)。受付窓口への持ち込み、メール、ファクスでの提出は受付されません。郵送または電子申請システムのいずれかになります。

Q8. 電子申請はできますか?

できます。ただし電子申請システムのページは補助区分ごとに分かれており、さらに「交付申請兼実績報告」と「補助金交付請求」でもフォームが別になっています。Grafferアカウント(登録無料)に登録すると申請書の一時保存や申請履歴の確認ができます。作成・用意する書類の内容は郵送の場合と同じです。

Q9. 補助金交付請求書はいつ出すのですか?

交付額が確定した後に、あらためて提出します。名古屋市は「請求書の提出は交付申請兼実績報告時にはできません」と明記しており、申請書と一緒に出しても受理されません。手続きが2段階になっている点は見落とされやすいので注意してください。様式は各区分共通です。

Q10. なごや太陽光倶楽部への入会は必須ですか?

個人が戸建住宅に設置する場合、一体的導入区分とZEH区分では入会申請が補助の要件になっています。市民向けのJ-クレジット制度の取り組みです。令和8年9月4日以降に申し込む場合は入会申込書の様式が変更されているため、最新の様式を使ってください。なお「太陽光発電設備に接続する蓄電システム」区分の要件には、なごや太陽光倶楽部への入会は記載されていません。

Q11. リースやPPA(初期費用0円ソーラー)でも補助は出ますか?

出ません。名古屋市は「申請者が購入するもの(リース品は対象外)」と明記しています。自治体によってはPPA・リースを補助対象としているところもありますが、名古屋市は購入(自己所有)が前提です。また未使用品に限られ、移設されたものや同一設置場所で過去に電力会社と系統連系されたものも対象外です。

Q12. どんな蓄電池でも補助の対象になりますか?

いいえ。契約日または申請時点で、国の補助事業における補助対象機器として一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)に登録されている製品に限られます。SIIは「蓄電システム登録済製品一覧」を公開しているので、提案された機種がリストにあるかを契約前に確認してください。ポータブル電源は対象外です。

Q13. 愛知県の補助金にも別途申請できますか?

別途申請する必要はありません。名古屋市は「補助金額には愛知県からの補助金(愛知県住宅用地球温暖化対策設備導入促進費補助金)を一部含みます」としています。県は市町村を通じて補助する仕組みのため、市への1つの申請で完結します。

Q14. 市の補助区分どうしは併用できますか?

できません。一体的導入と「太陽光発電設備に接続する蓄電システム」「ZEHと同時に設置する蓄電システム」「太陽光発電設備に接続するV2H充放電設備」は、いずれか1つしか申請できません。設置する設備の組み合わせから、どの区分が有利かを判断することになります。

Q15. 「築10年超」はどうやって判定されますか?

登記事項証明書において平成28年3月31日以前に建築されたことが確認できる住宅、または固定資産の評価証明書・固定資産税の課税明細書において平成27年以前に建築されたことが確認できる住宅です。築10年超なら太陽光の補助単価が3万円/kW、築10年以内なら2万円/kWとなり、9.99kWで約10万円の差が出ます。

Q16. 契約者と申請者の名義が違っても大丈夫ですか?

いけません。名古屋市は①申請者、②工事請負・売買契約の契約者、③補助事業に係る領収書の宛名、④補助対象システムの保証書に記載の氏名、この4つがすべて同一である必要があるとしています。契約前の段階で業者に名義を揃えてもらうよう伝えておいてください。

Q17. 蓄電池は10kWh以上にしたほうが得ですか?

補助金の観点では得になりません。令和8年度から上限が10kWhに設定されたため、12kWhでも16kWhでも補助額は15万円で頭打ちです。前年度までは上限がなく大容量ほど補助が伸びましたが、その感覚は通用しません。容量は実際の電力使用量と停電時に動かしたい機器から決めてください。

Q18. 浸水想定区域に住んでいます。設置場所はどう決めればいいですか?

名古屋市はゼロメートル地帯が市域全体の約14%(約46平方キロメートル)を占め、伊勢湾台風では12区が浸水しました。南海トラフ地震の津波浸水想定では7区(中村・瑞穂・熱田・中川・港・南・緑)が浸水するとされています。名古屋市防災ポータルで全16区の雨水出水浸水想定区域図が公開されているので、まずご自宅の想定浸水深を確認してください。そのうえで基礎のかさ上げ、屋内設置型の採用、パワーコンディショナーの設置高さといった対策を業者と相談することになります。

Q19. 設置した蓄電池は自由に処分できますか?

できません。補助金の交付を受けた設備は一定期間、適正に管理・運用する義務があります。期間内に売却・譲渡・廃棄などの処分をする場合は財産処分承認申請書の提出が必要で、補助金の全部または一部を返還しなければならない場合があります。買い替えや転居の予定がある方は、この点も踏まえて検討してください。

まとめ

名古屋市で蓄電池の導入を考えるとき、令和8年度はどの補助区分で申請するかがすべてと言っても過言ではありません。

  • 蓄電システム単独区分は令和8年9月3日17時時点で受付終了。既設太陽光への後付けは今年度の補助対象外
  • 太陽光と同時導入なら「一体的導入」区分(予算9,231万円)が使える。蓄電システム分1.5万円/kWh・上限10kWhも対象
  • 令和8年度から事後申請。工事完了後に交付申請兼実績報告書を提出し、交付額確定後に請求書を別途提出する2段階
  • 提出は郵送または電子申請のみ。持ち込み・メール・ファクスは不可
  • 補助の条件は16区すべて共通。区で変わるのは設置場所と機種選定の考え方

名古屋市はゼロメートル地帯が市域の約14%を占め、伊勢湾台風では12区が浸水した歴史を持ちます。南海トラフ地震の津波浸水想定でも7区が対象です。蓄電池は電気代削減の設備であると同時に、長時間停電への備えでもあります。お住まいの区の浸水想定を確認したうえで、設置場所と容量を決めてください。

そして最後に、補助金の額以上に実質負担を左右するのが業者間の価格差です。同じ構成でも20〜30%の開きが出ることは珍しくありません。太陽光と蓄電池のセット導入で300万円規模なら、60〜90万円の差になります。補助金15万円の4〜6倍です。複数社から見積もりを取り、比較したうえで判断してください。

📋 免責・参照情報
本記事の情報は2026年9月時点のものです。予算の消化状況は名古屋市が令和8年9月3日17時時点で公表した内容にもとづきます。補助金制度は年度ごとに変更される場合があり、金額・条件・申請期間が変わることがあります。また各補助区分は先着順で、予算に達し次第、予告なく受付が終了します。名古屋市は執行状況により補助区分間で予算の流用を行う可能性があるとしており、その場合はウェブサイトで告知されます。申請にあたっては各区分の「申請の手引き」および交付要綱・事務取扱要領を必ずご確認ください。
出典:名古屋市「令和8年度 住宅等の脱炭素化促進補助」(2026年9月4日更新)、名古屋市防災ポータル「雨水出水浸水想定区域」、名古屋市防災危機管理局「災害に強いまちづくりに向けた今後の取り組み」(国土交通省中部地方整備局 公開資料)、愛知県「住宅用地球温暖化対策設備導入促進費補助金(市町村との協調補助)」、一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)、一般社団法人次世代自動車振興センター

名古屋市で蓄電池の業者選びに迷ったらこちら

博士

当サイトおすすめの蓄電池業者はこちら

ECODA

ECODAのおすすめポイント
  • 補助金申請サポートあり(地域の補助金を最大活用・手続き無料代行)
  • 初期費用0円&分割払いで設置可(※当社提携ローン使用の場合・自家消費の削減金額含む)
  • 最長20年間の安心補償あり(機種による)※メーカーにより保証年数・補償内容は異なります。

近くで蓄電池業者エリアを探す

目次