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でん子「電気代が高すぎる……」
「太陽光発電を検討しているけど、どこに頼めばいいかわからない」
そんな悩みを抱える小田原市民は多いはず。小田原市は環境省の「脱炭素先行地域」に選定され、県内でも突出して再エネ支援に力を入れている自治体です。 実は2026年9月時点で、神奈川県の補助金(太陽光1kWあたり7万円・蓄電システム1台あたり15万円)は令和8年度の受付を9月7日に終了していますが、小田原市の補助金だけでも太陽光は1kWあたり7万円。5.5kWなら38.5万円に蓄電池分が上乗せされます。
市の補助としては神奈川県内でも手厚い水準です。ただし市の補助には「市の登録事業者に施工を請け負わせること」という条件があり、業者選びを間違えると1円も受け取れません。本記事では設置費用の相場からメーカー比較、真鶴寄りの沿岸部や箱根寄りの山間部への対応まで、2026年最新の制度を交えて徹底解説します。
小田原市で太陽光発電を検討している方へ
結論から言うと、小田原市で太陽光発電を導入するなら、補助金制度への理解が深く、価格とサポートのバランスが優れているエコ発電本舗が有力な選択肢の一つです。
ただし、太陽光発電は業者によって価格や提案内容が大きく異なるため、1社だけで決めるのではなく、必ず複数社で比較することが重要です。
小田原市で使える支援は「神奈川県の補助金」と「小田原市の2本の補助金」の三階建てです。ただし県の補助金は令和8年度の受付を9月7日に終了しており、これから申し込めるのは主に市①です(市②は蓄電池などが受付終了し、受付中はV2Hのみ)。市の制度が2本あるところが、他市と大きく違います。
| 制度 | 太陽光 | 蓄電池 | 性格 |
|---|---|---|---|
| 神奈川県 住宅用太陽光発電・蓄電池導入費補助金 | 1kWあたり7万円 | 1台あたり15万円 | 太陽光と蓄電池の同時導入が必須。令和8年度は受付終了 |
| 小田原市① 重点対策加速化事業費補助金 | 1kWあたり7万円 | 補助対象事業費の1/3 (上限5.16万円/kWh) | 自家消費型が対象。市の登録事業者による施工が条件 |
| 小田原市② 地球温暖化対策推進事業費補助金 | ー | 5万円/件 | 既設・新設どちらの太陽光でも可。令和8年度は受付終了(V2Hのみ受付中) |
県と市①を合わせると、太陽光は1kWあたり14万円。これは川崎市の自家消費型(県7万円+市7万円だが上限28万円)と並ぶ水準で、しかも小田原市①には太陽光側の上限額がありません。容量が大きいほど有利になる、県内でも珍しい設計です。なお県の補助金は令和8年度の受付を終了しているため、今年度これから申し込む場合の太陽光補助は市①の1kWあたり7万円になります。
| 区分 | 補助額・補助率 | 条件 |
|---|---|---|
| 自家消費型太陽光発電設備 (自己所有) | 7万円/kW | 太陽光パネルとパワーコンディショナーの出力(kW)のうちいずれか低い方の値に乗じる |
| 蓄電池 | 補助対象事業費の1/3 (上限5.16万円/kWh) | 本補助金により導入される太陽光発電設備の付帯設備であること。蓄電池のみの設置は対象外 |
| 自家消費型太陽光発電設備 (PPA・リース等) | 7万円/kW | 補助金はPPA・リース事業者等へ交付される |
注目したいのがPPA・リースも対象になっている点です。川崎市や平塚市はPPA・リースを明確に対象外としていますが、小田原市は事業者向けの枠を用意しており、補助分がリース料や電気料金の減額として還元される仕組みになっています。初期費用を抑えたい方にとっては大きな違いです。
蓄電池の上限「5.16万円/kWh」という細かい数字は、国の重点対策加速化事業の基準に沿ったものです。10kWhなら最大51.6万円ですが、実際は「補助対象事業費の1/3」との比較で低いほうが適用されます。
補助額が大きいぶん、要件も細かく設定されています。知らないまま進めると足切りになる条件があるため、自分が該当しないか確認してください。
| 条件 | 内容 | 該当しやすいケース |
|---|---|---|
| 市の登録事業者による施工 | 「小田原市太陽光発電設備販売・施工事業者登録要綱第5条第1項の規定により登録された事業者に請け負わせる事業であること」が条件 | 市外の業者やネット系の販売店に依頼した場合 |
| 自家消費割合の証明 | 自家消費型が対象のため、自家消費割合算定シートの提出が必要 | 昼間ほとんど在宅しない世帯 |
| 市税の滞納 | 申請日の属する年度に取得した完納証明書等、市税に係る滞納がないことを証する書類の写しが必要 | 納付状況が反映されず完納証明書が発行できない場合あり |
| 蓄電池のみの設置 | 重点対策加速化事業費補助金では蓄電池のみの設置は交付対象外 | 既設の太陽光に蓄電池だけ追加する方(別制度も令和8年度は受付終了) |
とくに登録事業者の要件は決定的です。価格が安くても登録されていない業者に依頼すると、市の補助金は1円も受け取れません。市は登録事業者の一覧をPDFで公開しているので、契約前に必ず確認してください。
市税の完納証明書については、納付状況等が反映されず発行できない場合はゼロカーボン推進課へ問い合わせるよう案内されています。早めに動いておくのが安全です。
| 設備 | 条件 | 補助金額 |
|---|---|---|
| 蓄電池 | 県:太陽光と同時導入(必須) | 1台あたり15万円(パッケージ型番ごと) |
| 蓄電池 | 市①重点対策加速化:太陽光の付帯設備として | 補助対象事業費の1/3(上限5.16万円/kWh) |
| 蓄電池 | 市②地球温暖化対策推進:既設・新設どちらの太陽光でも可 | 5万円/件(令和8年度は受付終了) |
| V2H | 市②地球温暖化対策推進 | 5万円/件(受付中・8月26日時点で残り2件) |
| 電気自動車 | 市②地球温暖化対策推進 | 5万円/件(受付終了) |
| エネファーム | 市②地球温暖化対策推進 | 3万円/件(受付終了) |
| ZEH | 市②地球温暖化対策推進 | 10万円/件(受付終了) |
ここに小田原市ならではの逃げ道がありました。県の補助金も市①も「太陽光との同時導入」が前提ですが、市②の地球温暖化対策推進事業費補助金は「太陽光発電設備が既に設置されている又は新たに設置される住宅」が対象。ただし蓄電池5万円は予算枠に達したため、令和8年度の受付を終了しています。
卒FITを迎えて蓄電池を検討している方向けのこの5万円は、令和8年度は受付を終了しています。V2Hの5万円は受付中(8月26日時点で残り2件)で、県の住宅用補助にはV2Hの区分がないため、市の制度が主軸になります。
①小田原市の計算
太陽光パネル出力とパワーコンディショナー出力のいずれか低い方のkW × 7万円
②神奈川県の計算
モジュールの公称最大出力合計とパワコンの定格出力合計のいずれか低い方のkW × 7万円
市と県で判定の考え方が完全に一致しています。パワコン容量を確認しておけば、両方の補助額を同じ数字で計算できます。
令和8年度の受付は終了しましたが、県のほうは「計算式による額」と「補助対象経費」を比べて小さいほうが適用される点も押さえておいてください。見積書のパネル合計出力だけを見て「14万円×6kW=84万円」と計算すると、実際の交付額とずれる可能性があります。
小田原市は独自に太陽光発電設備販売・施工事業者の登録制度を設けており、登録業者を2つのカテゴリに分けて公表しています。
| 区分 | 登録の基準 |
|---|---|
| 小田原市太陽光発電設備販売・施工登録事業者 | 太陽光発電設備のメーカーからの施工技術の認定を受けているなど、市が定めた基準を満たす事業者 |
| 小田原市地域密着型登録事業者 | 上記に加えて、(1)市内に事業所があることまたは(2)過去3年間に市内で5件以上の施工実績があることのいずれかを満たし、地域密着型としての登録を希望した事業者 |
「メーカーの施工技術認定を受けているか」という、消費者には確認しづらい情報を市が代わりに審査してくれているのは大きな価値です。ただし市は「本登録制度は、販売・施工事業者を評価し、その他の販売・施工事業者と比して優位であることを保証し、又は推奨するものではありません」「市は、利用者と事業者間のトラブルに対しては、責任を負いかねます」と明記しています。登録は最低条件であって、相見積もりは別途必要です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提出方法 | 電子申請(申請書類提出フォーム)・郵送・窓口持参のいずれか |
| 必要書類の例 | 交付申請書、実績報告書・個票、自家消費割合算定シート、施工前後の写真、市税の完納証明書等 |
| 交付決定後の変更 | 申請者の情報や事業内容を変更する場合は、必ず事前にゼロカーボン推進課へ連絡が必要 |
| 県の第2期 | 令和8年9月7日8時30分に電子申請システムのみ・先着順(500件程度)で受付開始、同日に予算額に達し受付終了 |
※令和8年度の詳細は市のページで随時更新されます。過去には予算到達により受付を一時停止し、要綱改正のうえ受付を再開した経緯もあります。最新情報は必ず小田原市の公式ページをご確認ください。
施工前後の写真が必須書類である点は、業者に最初から伝えておいてください。撮り忘れると補助が受けられません。市は写真の添付用テンプレートも公開しています。
ルール① 市の登録事業者に施工を依頼する
重点対策加速化事業費補助金は、市の登録要綱にもとづき登録された事業者に請け負わせる事業であることが交付条件です。この一点だけで、太陽光7万円/kWと蓄電池最大51.6万円を受け取れるかどうかが決まります。見積もりを依頼する段階で「小田原市の登録事業者ですか」と全社に確認してください。
ルール② 県の申請は必ず「本人」が行う
神奈川県は令和8年8月28日に注意喚起を出し、施工業者等による代行申請はできないこと、代行と分かった場合は不受理になることを明示しました。施工業者の法人アカウントで申し込むなど代行が疑われる申請も不受理の対象です。市と県で扱いが違うので、混同しないよう注意してください。
ルール③ 県は交付決定前の着工が一切できない
県の補助金は、交付決定通知書の日付より前に事業へ着手すると交付されません。審査には2〜3か月程度かかることがあるため、県も使うなら着工はその後になります。第1期は5月11日に受付を開始し、翌5月12日で締め切られました。第2期も9月7日に受付を開始し、同日に予算額に達して締め切られています。
小田原市は民間サービスと連携し、「太陽光発電シミュレーション【小田原市×Suncle】」を公開しています。自宅の屋根でどのくらい発電できるかを、業者に問い合わせる前に確認できる仕組みです。
市は家庭・事業者向けの太陽光発電導入支援説明会・相談会も開催しています。営業を受ける前に中立な情報に触れておくと、業者の説明が妥当かどうかを判断しやすくなります。脱炭素先行地域に選定されている自治体ならではの手厚さです。
補助金を差し引いた実質負担額の目安は、この記事の後半にあるケース別の試算表で確認できます。神奈川県の補助金は令和8年度の受付を終了しているため、これから申し込む場合は市町村の補助金だけで考えてください。
※試算はいずれも目安です。実際の補助額は見積書の補助対象経費により変動します。
業者選びが太陽光発電導入の成否を左右します。価格の安さだけで選ぶと、施工不良による雨漏りや、アフターサポートの不在で後悔するケースが多くあります。
小田原市では市の登録事業者が施工することが補助金の交付条件です。以下のランキングは、補助金制度への理解度・自社施工体制・価格の透明性・保証内容を総合評価したものですが、市の補助金を使う場合は登録の有無を必ず確認してください。


エコ発電本舗は、東京都豊島区に本社を置く、蓄電池・太陽光発電の販売および設置業者です。
昭和44年創業で50年以上営業しており、サイトの利用者は月間12万人と信頼性の高さがうかがえます。
蓄電池設置は、自社とメーカー推奨の提携業者で行っており、迅速な対応を強みとしています。
蓄電池本体に最長15年間の保証がつき、施工保証も業界最長クラスの15年間です。全国の工事業者と提携しているので、充実したアフターサポートが受けられます。
| 運営会社名 | 株式会社ゼロホーム |
|---|---|
| 本社所在地 | 東京都豊島区西池袋5丁目13-12MKビル5F |
| 事業内容 | 太陽光発電・蓄電池・V2Hの販売施工、電気工事、屋根工事全般 |
| 対応エリア | 東京都全域・全国対応(北海道のみ対象外) |
| 補助金サポート | あり |
| 保証・アフターサポート | 商品保証:最長15年間、容量保証:最長15年間、災害補償:最長15年間、施工保証:最長15年間 |
| 主要取引先・提携メーカー | テスラ、ニチコン、パナソニック、シャープ、長州産業、ソーラーフロンティア、三菱電機、東芝、京セラ、ハンファQセルズジャパン、カナディアンソーラー、サンテックパワー、ダイキン、日立、日本電気 |
| 許認可・登録情報 | 太陽光発電アドバーザー、二級建築士、一級建築施工管理技士ほか |
| 支払い方法 | 記載なし |


\補助金適用後の実質費用を無料で確認/
ソーラーパートナーズは、東京都新宿区に本社を置く、蓄電池業者一括見積もり業者です。
蓄電池主要メーカーも加盟する太陽光発電協会(JPEA)の加盟企業なので安心感があります。
提携するのは、自社一貫施工・施工実績100棟以上・メーカー保証と工事保証ありなど7つの審査基準を満たす業者のみです。
独自のあんしん完了保証があり、ソーラーパートナーズを介して契約した場合、工事の完了が保証されます。工事代金を支払えば、必ず蓄電池設置をしてもらえるのでリスクは最小限に抑えられます。
\補助金適用後の実質費用を無料で確認/
| 運営会社名 | 株式会社ソーラーパートナーズ |
|---|---|
| 本社所在地 | 東京都新宿区新宿5-18-20 新宿オミビル4F |
| 事業内容 | 太陽光発電と蓄電池の工事会社ネットワーク運営事業 |
| 対応エリア | 東京都他、全国対応 |
| 補助金サポート | 業者によって異なる |
| 保証・アフターサポート | 独自のあんしん完了保証(代金支払い後の工事完了を保証) |
| 主要取引先・提携メーカー | 記載なし |
| 許認可・登録情報 | 建設業許可番号:東京都知事許可(般-4) 第138314号電気工事業届出番号:東京都知事届出 第2910275号 |
| 支払い方法 | 業者によって異なる |
\補助金適用後の実質費用を無料で確認/


\電気代がいくら安くなるか相談/
タイナビ蓄電池は、東京都品川区に本社を置く、株式会社グッドフェローズが運営する、蓄電池業者一括見積もり業者です。
一括見積もりでは、これまでに京セラやニチコン、オムロンなどのメーカーの設置実績があり、相場は80~200万円程度となっています。最大5社の見積もりが一度に比較できるので、蓄電池設置費用がもっとも安い業者を見つけることが可能です。
太陽光パネルとセットで見積もり依頼を行うこともできます。
\電気代がいくら安くなるか相談/
| 運営会社名 | 株式会社グッドフェローズ |
|---|---|
| 本社所在地 | 東京都品川区西五反田7-13-5 DK五反田ビル8階 |
| 事業内容 | エネルギーメディア事業(蓄電池・太陽光発電・風力発電の一括見積もりサイト運営) |
| 対応エリア | 東京都全域・全国対応 |
| 補助金サポート | 業者によって異なる |
| 保証・アフターサポート | 商品保証は基本あり、施工保証・メンテナンス・災害補償は業者によって異なる |
| 主要取引先・提携メーカー | 株式会社NTTスマイルエナジー、株式会社ミツウロコ、イーゲート株式会社、株式会社明成商会、四国電力株式会社 |
| 許認可・登録情報 | 記載なし |
| 支払い方法 | 業者によって異なる |
\電気代がいくら安くなるか相談/


\電気代を節約したいなら/
グリエネは、蓄電池設置や太陽光システム設置業者の無料一括見積もりサービスを提供する業者です。
登録している業者は全国に450社あり、その中から最適な業者を紹介してもらえます。工事保険に加入している・過去2年間法的処置なし・財務状況健全という3つの基準をクリアした業者のみなので不安要素は最小限です。
通常の一括見積もりサービスとは異なり、事前にカスタマーサポートが個別にヒアリングを行うため、業者からの営業電話に悩む心配がありません。
\電気代を節約したいなら/
| 運営会社名 | 株式会社じげん |
|---|---|
| 本社所在地 | 東京都港区虎ノ門3-4-8 |
| 事業内容 | ライフサービスプラットフォーム事業 |
| 対応エリア | 東京都全域・東海・関西 |
| 補助金サポート | サポートありの業者紹介可 |
| 保証・アフターサポート | 業者によって異なる |
| 主要取引先・提携メーカー | 記載なし |
| 許認可・登録情報 | 東京証券取引所・プライム市場(証券コード:3679) |
| 支払い方法 | 業者によって異なる |
\電気代を節約したいなら/
| 運営会社 | 株式会社古川神奈川県小田原市寿町1-2-32 |
|---|---|
| 代表者 | 古川 剛士 |
| 電話番号 | 0465-34-9101(代表) |
| 営業時間 | 9:00~17:00(日曜・祝日休/土曜も窓口対応は休み) |


業者選びは太陽光発電導入において最も重要なステップです。
設置後20〜30年間付き合うパートナーを選ぶつもりで、以下の5つのポイントを必ず確認してください。
ポイント① 市の登録事業者かどうかを最初に確認する
小田原市の重点対策加速化事業費補助金は市の登録事業者に請け負わせる事業であることが交付条件です。この一点で、太陽光7万円/kWと蓄電池最大51.6万円が受け取れるかどうかが決まります。
さらに、登録事業者のうち「市内に事業所がある」または「過去3年間に市内で5件以上の施工実績がある」事業者は「地域密着型登録事業者」として別枠で公表されています。市内での施工実績を重視するなら、この地域密着型のリストから選ぶという絞り込み方も有効です。
契約前に「小田原市の登録事業者ですか」「施工は自社で行いますか」の2つを必ず確認しましょう。
ポイント② 自家消費割合の試算を出せるか
市の重点対策加速化事業費補助金は自家消費型が対象で、申請には自家消費割合算定シートの提出が必要です。「うちの電気の使い方でこの容量なら自家消費割合はどのくらいになるか」を数字で出せる業者かどうかが、実力の分かれ目になります。
加えて、県の補助金は代行申請ができません。確認すべきは「代行してくれるか」ではなく本人申請を前提にどこまで支えてくれるかです。「県の分はご自身で申請いただく必要があります」と最初に説明してくれる業者を選んでください。施工前後の写真も必須なので、撮影を確実に行ってもらえるか確認しておきましょう。
ポイント③ 見積もりの内訳が明確かどうかを確認する
「工事費一式:150万円」とだけ書かれた見積もりは要注意です。信頼できる業者は以下の項目を明確に記載した見積書を提示します。
蓄電池の補助は「補助対象事業費の1/3」と「上限5.16万円/kWh」の低いほうで決まります。蓄電池部分の金額と容量が分かれて書かれていないと、自分で検算できません。県の申請でも、太陽光と蓄電システムそれぞれの設備費・設置工事費が分かれて記載されていることが要件になります。
ポイント④ 複数社から見積もりを取って比較する
1社だけで決めることは絶対にNGです。最低でも3社以上から見積もりを取ることをおすすめします。業者によって同じ容量でも20〜30%の価格差が生じることがあります。
市も「本登録制度は、販売・施工事業者を評価し、その他の販売・施工事業者と比して優位であることを保証し、又は推奨するものではありません」「市は、利用者と事業者間のトラブルに対しては、責任を負いかねます」と明記しています。登録は最低条件であって、そこから先は自分で比較する必要があります。
ポイント⑤ 保証内容が3種類揃っているかを確認する
| 保証の種類 | 内容 | 一般的な期間 |
|---|---|---|
| 製品保証 | パネル・パワコンなど機器が故障した場合に修理・交換 | 10〜15年(最長30年) |
| 出力保証 | 発電量が基準を下回った場合に補償 | 25年(初期出力80%以上) |
| 工事保証 | 施工ミスによる雨漏りなどに対応 | 5〜10年(長州産業は10年) |
小田原市は市域の南側が相模湾に面しています。早川・石橋・米神・根府川・江之浦など海に近いエリアにお住まいの方は、「塩害地域でも保証が有効か」を必ず書面で確認してください。メーカーによっては塩害地域を保証対象外としており、設置できても保証が効かないという状態が起こり得ます。
小田原市は相模湾に面し、日照条件に恵まれた太陽光向きのエリアです。
2026年現在、電気料金の高騰が続くなか、太陽光発電を設置した家庭では月々の電気代を大幅に削減できるケースが増えています。
神奈川県内で最高水準の補助額
太陽光は県7万円/kW+市7万円/kWで合計14万円/kWになる設計です。しかも市の太陽光補助には上限額がありません。県の補助金は令和8年度の受付を終了しましたが、市だけでも5.5kWなら38.5万円、6kWなら42万円が太陽光で積み上がります。ここに市の蓄電池分(1/3補助)が加わります。川崎市の自家消費型が上限28万円で頭打ちになるのに対し、小田原市は容量が大きいほど有利になる設計です。
電気代の大幅削減
小田原市の平均的な戸建て住宅(4人家族・月20,000円の電気代)に4〜5kWの太陽光パネルを設置した場合、自家消費によって月6,000〜11,000円の電気代削減が見込めます。年間に換算すると72,000〜132,000円の節約になります。
なお2026年度の再生可能エネルギー発電促進賦課金は1kWhあたり4.18円で、前年度の3.98円から引き上げられています。買う電気の単価そのものが上がっているため、自家消費に回せる量が多いほど効果は大きくなります。市の補助が自家消費型を対象としているのは、この流れに沿った設計です。
県西エリアの日照条件
小田原市は相模湾に面した温暖な気候で、冬でも晴天日が多く、市街地では積雪もほとんどありません。海に開けた南向きの立地が多く、日射を遮る高層建物も少ないため、シミュレーションどおりの発電量を得やすいエリアです。市が無料の発電シミュレーションを公開しているので、設置前に自宅の条件を確認できます。
PPA・リースでも補助が使える
小田原市の重点対策加速化事業費補助金はPPA・リース等でも同じ7万円/kWが対象です(補助金はPPA・リース事業者等へ交付されます)。川崎市や平塚市がPPA・リースを対象外としているのに対し、小田原市は初期費用ゼロの導入方法でも支援を受けられます。まとまった初期費用を準備しにくい方には大きな選択肢です。
卒FIT後も市が電気を買ってくれる
小田原市は卒FITを迎えた家庭の余剰電力を買い取っています。買い取った電力は電力地産地消プラットフォームを介して、令和8年4月から小田原市立総合医療センターや小田原城址公園、三の丸ホールなどの公共施設や市内の需要家に供給されています。
10年後の売電先が読めないことは太陽光導入の不安要素のひとつですが、市が受け皿を用意しているのは小田原市ならではの安心材料です。自宅で発電した電気が地元の病院や公共施設で使われるという点も、他市にはない体験になります。
台風・停電への備え
小田原市は相模湾に面し、山間部も抱えるため台風の影響を受けやすいエリアです。蓄電池と太陽光発電をセットで導入することで、停電時でも最低限の電力を確保できます。冷蔵庫・照明・スマートフォンの充電程度であれば、蓄電池1台で丸1〜2日間まかなえます。
なお蓄電池がなくても、自立運転機能付きのパワーコンディショナーがあれば、日中の発電中は専用コンセントから電気を取り出せます。使用できる電力量には限りがありますが、停電対策の第一歩として押さえておきたい機能です。
EV・V2H・エネファームにも補助がある
市の地球温暖化対策推進事業費補助金は蓄電池5万円、電気自動車5万円、V2H 5万円、エネファーム3万円、ZEH 10万円と、住まいの脱炭素を幅広くカバーする制度です。ただし令和8年度は予算枠に達し、受付中はV2Hのみ(8月26日時点で残り2件)です。
メーカー選びは業者選びと並んで重要なステップです。小田原市は海岸沿いから箱根寄りの山間部まで環境の幅が広いため、「どのメーカーが優れているか」より「自宅の条件に合うか」で絞るのが正解です。
| 絞り込みの軸 | 確認するポイント | 特に効いてくるエリア |
|---|---|---|
| 塩害地域への対応 | メーカーが定める塩害区分で保証が有効か。パワコンの屋内設置や耐塩害仕様の可否 | 早川・石橋・米神・根府川・江之浦・国府津 |
| パワコンの出力 | 市も県も補助額の判定にパワコン出力を使う。容量がボトルネックにならないか | 全世帯(1kWあたり市7万円、県の補助金も使える場合は14万円の差になる) |
| 積雪・低温への強さ | 耐積雪荷重、架台の強度 | 久野・荻窪・箱根寄りの丘陵地 |
2つ目の軸は小田原市でとくに重い意味を持ちます。県も市も「パネル出力とパワコン出力の低いほう」で補助額を計算するため、パワコン容量が0.5kW小さいだけで、県の補助金も使える場合は7万円の差が出ます(県は令和8年度受付終了)。市の太陽光補助に上限がないぶん、この影響は容量が大きいほど効いてきます。
| メーカー | 最大変換効率 | kW単価(6kW時) | 出力保証 | 機器保証 | おすすめポイント |
|---|---|---|---|---|---|
| 長州産業 | 20.4% | 23.8万円 | 25年(72%) | 15年 | 狭い屋根・国産・施工保証10年 |
| ハンファジャパン | 24.2% | 23.2万円 | 25年(88.9%) | 25年 | 変換効率トップ・低価格・長期保証 |
| カナディアンソーラー | 22.5% | 24.6万円 | 30年(87.4%) | 25年 | コスパ最高・業界最長保証 |
| AIKOソーラー | 24.3% | 要見積もり | 25年(90.6%) | 15年 | 変換効率世界最高水準 |
| シャープ | 20.2% | 25.7万円 | 20年(80%) | 15年 | 塩害地域専用モジュール・ビス類の塩害対策 |
| パナソニック | 21.0% | 28.2万円 | 25年(72%) | 15年 | 国産・高温対応・耐塩害仕様パワコンあり |
長州産業は単結晶シリコン系太陽光パネルの全工程を自社の国内工場で製造している唯一の国内メーカーです。豊富なパネルサイズのラインナップにより、変形した屋根や増改築を重ねた住宅でも無駄なくパネルを設置できます。業界唯一の「施工保証(雨漏り保証)10年」がデフォルトで付いているのが特徴です。
新たに発売されたNBCシリーズ(Re.RISE-G3)はバックコンタクト技術を採用し、変換効率24.2%という業界トップクラスの性能を誇ります。出力保証25年・機器保証25年という長期保証体制も充実しています。kW単価23.2万円と海外メーカーならではの価格優位性があります。神奈川県の補助金では海外メーカーの場合に日本法人があることが要件になりますが、同社は日本法人を有しています。
最新のTOPHiku6シリーズはTOPConセル技術を採用し、変換効率22.5%を実現。出力保証30年・機器保証25年という業界トップクラスの保証体制が整っています。kW単価24.6万円と、性能・価格・保証のバランスが優れたコストパフォーマンスに定評があります。
| 設置容量 | 費用相場(工事費込み) | kW単価目安 |
|---|---|---|
| 3kW | 約85〜105万円 | 約28〜35万円/kW |
| 4kW | 約105〜135万円 | 約26〜34万円/kW |
| 5kW | 約125〜165万円 | 約25〜33万円/kW |
| 6kW | 約145〜195万円 | 約24〜32万円/kW |
沿岸部で耐塩害仕様の架台やパワコンを選ぶ場合、一般地域よりkW単価が上がることがあります。相見積もりを取るときは、同じ塩害区分を前提に見積もってもらわないと比較になりません。
小田原市内の一般的な戸建て住宅(4人家族・月電気代20,000円)に5kWの太陽光発電システムのみを設置した場合のシミュレーションです。
| 設置費用 | 140万円 |
| 神奈川県補助金 | 0円(蓄電池の同時導入が条件のため対象外) |
| 小田原市補助金(5kW×7万円) | ▲35万円 |
| 実質負担額 | 105万円 |
| 年間電気代削減効果 | 約77,000円 |
| 年間売電収入(1〜4年目) | 約79,000円 |
| 年間合計メリット(1〜4年目) | 約156,000円 |
| 年間合計メリット(5年目以降) | 約104,000円 |
| 回収年数 | 約8年 |
※年間発電量を1kWあたり1,100kWh、自家消費率40%、買電単価35円/kWhとして試算。売電価格は1〜4年目24円、5〜10年目8.3円で計算しています。市の補助は自家消費型が対象のため、実際は自家消費割合の要件を満たす必要があります。
太陽光単体でも市から35万円を受け取れるのは、県内でも小田原市の大きな強みです。県の補助金は蓄電池との同時導入が必須ですが、市の重点対策加速化事業費補助金は太陽光単独でも申請できます。
| 設置費用(5.5kW太陽光+10kWh蓄電池) | 290万円 |
| 神奈川県補助金(太陽光5.5kW×7万円) | 受付終了(0円) |
| 神奈川県補助金(蓄電池15万円×1台) | 受付終了(0円) |
| 小田原市補助金(太陽光5.5kW×7万円) | ▲38.5万円 |
| 小田原市補助金(蓄電池・対象事業費の1/3) | ▲43万円 |
| 合計補助金額 | ▲81.5万円 |
| 実質負担額 | 208.5万円 |
| 年間電気代削減効果 | 約148,000円 |
| 年間売電収入(1〜4年目) | 約44,000円 |
| 年間合計メリット(1〜4年目) | 約192,000円 |
| 回収年数 | 約12年 |
※蓄電池の市補助は「対象事業費の1/3」と「上限5.16万円/kWh(10kWhなら51.6万円)」の低いほうが適用されます。ここでは蓄電池部分の事業費を130万円として1/3の43万円で試算しています。神奈川県の補助金は令和8年度の受付を終了したため、合計は小田原市の補助金のみで計算しています。
市の補助だけで合計81.5万円は、県内の主要都市のなかでも高い水準です。県の補助金がない今年度は、市の補助がない茅ヶ崎市などと比べると、同じ設置費用でも81.5万円の差になります。同じ神奈川県内でこれだけ差が出るということです。
卒FITを迎えて蓄電池の追加を検討している方向けのケースです。県の補助金は太陽光との同時導入が条件のため0円、市の重点対策加速化事業費補助金も「蓄電池のみの設置は対象外」ですが、市の地球温暖化対策推進事業費補助金の蓄電池5万円も、令和8年度は予算枠に達して受付を終了しています。この制度は「太陽光発電設備が既に設置されている又は新たに設置される住宅」が対象ですが、今年度は補助金なしでの判断になります。
加えて小田原市は卒FIT家庭の余剰電力の買取も行っています。買い取られた電力は市立総合医療センターや小田原城址公園などに供給されており、「売る」「貯める」の両方に受け皿があるのは県内でも珍しい環境です。
小田原市は相模湾から箱根の外輪山まで、短い距離のなかで標高も環境も大きく変わります。他エリアの事例をそのまま当てはめると、想定外のコストが発生します。
| エリア | 主な地域 | 設計上の注意点 |
|---|---|---|
| 海岸沿い | 早川・石橋・米神・根府川・江之浦・国府津・酒匂 | 塩害区分の確認が必須。パワコンの設置場所と耐塩害仕様、架台やビス類の材質、耐風設計 |
| 市街地・平野部 | 栄町・城内・扇町・鴨宮・中里・東町 | 塩害の判定が分かれやすい。隣家の影、屋根面積の制約 |
| 丘陵・山間部 | 久野・荻窪・板橋・入生田・曽我・下曽我 | 山影による日照時間の短縮、冬季の低温、搬入経路の制約 |
小田原市は海岸線から数kmで一気に標高が上がる地形です。根府川や江之浦のように海に迫った斜面の住宅地では、塩害と傾斜地の両方を考慮する必要があります。逆に曽我・下曽我のような内陸の丘陵地では塩害の心配は小さく、屋根面積を確保しやすい傾向があります。
塩害は一般的に3段階で区分されます。この区分は各メーカーが独自に定めており、区分によっては設置不可、あるいは設置できても保証対象外になることがあります。
| 区分 | 一般的な目安 | 対応の考え方 |
|---|---|---|
| 岩礁隣接地域 | 波しぶきが直接かかる場所 | 設置に不向き。多くのメーカーが対象外とする |
| 重塩害地域 | 海岸から500m以内 | 耐重塩害仕様のパワコン等が必要。対応製品が限られる |
| 塩害地域 | 海岸から約2km以内(メーカーにより500m〜7km) | 耐塩害仕様の採用、パワコンの屋内設置などで対応可能 |
小田原市の海岸線は外洋である相模湾に直接面しており、東京湾側の横浜・川崎に比べて潮風の影響は強くなります。とくに真鶴寄りの根府川・江之浦は海岸に岩礁が迫るエリアがあり、メーカーによっては「岩礁隣接地域」と判定される可能性があります。県西エリアでの施工実績が豊富な業者に現地調査を依頼するのが確実です。
| 屋根形状 | 特徴 | おすすめメーカー |
|---|---|---|
| 切妻屋根 | 最もパネルが載せやすい標準的な形状 | カナディアンソーラー・ハンファジャパン |
| 寄棟屋根 | 4面に傾斜・三角形スペースが多い | 長州産業・エクソル |
| 片流れ屋根 | 1方向に傾斜・南向きなら最高効率 | カナディアンソーラー・ハンファジャパン |
| 陸屋根 | 平ら・架台で角度を調整。沿岸部では架台の材質と耐風設計の確認が重要 | いずれのメーカーでも対応可 |
| 複雑な形状 | ドーマー窓あり・特殊形状 | 長州産業・フジプレアム(軽量) |
従来のガラス製パネルでは設置できなかった屋根にも対応できる最新技術が登場しています。
県補助では昭和56年6月1日より前に建築確認を得て着工した住宅は耐震基準適合証明書等が必要になります。耐荷重と耐震性の両面から検討が必要なため、軽量パネルは有力な選択肢になります。ただし小田原市の補助はkWあたりで計算されるため、軽量化のために容量を落とすと補助額も比例して下がる点にご注意ください。


| 手口 | 具体例 | 対処法 |
|---|---|---|
| 契約急がせ | 「今日中に決めないと特別価格が終わります」 | その日は決断しない |
| 偽の値引き | 「300万円→100万円!」(元値が相場の3倍) | kW単価で相場と比較する |
| 断定表現 | 「電気代が必ずゼロになります」 | シミュレーション根拠を確認 |
| 内訳不明 | 「工事費一式:○○万円」のみ | 明細の開示を要求する |
| 訪問販売 | 「無料設置」と言って長期契約を迫る | その場で契約しない |
小田原市で特に注意したい2つの説明
ひとつは「市の補助金が使えます」と言いながら登録事業者かどうかを明言しないケースです。市の重点対策加速化事業費補助金は登録事業者による施工が交付条件で、この要件は令和7年8月1日の要綱改正で追加されました。登録の有無は市の公表リストで確認できます。
もうひとつは「県の補助金申請、うちが全部代行しますよ」という営業トーク。神奈川県は代行申請を明確に禁止しており、代行と判明した申請は不受理になります。
また、市が登録事業者を公表していることを逆手に取り、「市に認められた業者だから安心です」と推奨されているかのように説明するケースにも注意が必要です。市は「本登録制度は、販売・施工事業者を評価し、その他の販売・施工事業者と比して優位であることを保証し、又は推奨するものではありません」と明記しています。
訪問販売や電話勧誘で契約してしまった場合でも、契約書を受け取った日から8日以内であれば無条件でキャンセルできます。これが「クーリングオフ制度」です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 訪問販売・電話勧誘による契約 |
| 期限 | 契約書受取日から8日以内 |
| 方法 | 書面(特定記録郵便)またはメール(記録を残す) |
| 費用 | 無料(違約金も不要) |
| 困った時の相談先 | 消費者ホットライン:188(いやや) |
| 補助金の相談先 | 小田原市環境部ゼロカーボン推進課 ゼロカーボン推進係:0465-33-1426 |
実際の導入では、住宅の条件や申請の進め方によって結果が変わります。ここでは小田原市でつまずきやすいポイントを4つの想定ケースとして整理しました。自宅の状況に近いものがあれば、業者との打ち合わせで確認してみてください。
ケース① 登録事業者でない業者に依頼してしまうパターン
相見積もりで一番安かった業者に決めたところ、市の登録事業者ではなく、重点対策加速化事業費補助金がまるごと対象外になってしまうケースです。
5.5kW+蓄電池なら市の補助は81.5万円。数万円の価格差で選んだ結果、80万円以上を取りこぼすことになりかねません。この要件は令和7年8月1日の要綱改正で追加されたものなので、それ以前の記事や体験談を参考にしていると見落とします。見積もりを依頼する段階で「小田原市の登録事業者ですか」と全社に聞いておくのが確実です。
ケース② パワコン容量で7万円/kWを取りこぼすパターン
パネルを6.0kW載せる設計にしたものの、パワーコンディショナーの出力が5.5kWだったため、市も県も5.5kWで計算されたケースです。
市と県はどちらも「パネル出力とパワコン出力の低いほう」を採用します。0.5kWの差は、市と県の補助を合わせると7万円の損失(県の補助金は令和8年度受付終了)です。小田原市は太陽光の補助に上限がないぶん、この影響は容量が大きいほど効いてきます。契約前に見積書の両方の数字を確認し、補助額を業者に検算してもらってください。
ケース③ 自家消費割合の要件を満たせないパターン
補助額の大きさに惹かれて大容量のパネルを載せたものの、市の補助は「自家消費型」が対象で、申請には自家消費割合算定シートの提出が必要になるケースです。
共働きで日中ほとんど在宅しない世帯では、大容量にするほど自家消費割合は下がります。「載せられるだけ載せる」より「自家消費割合の要件を満たしたうえで最大化する」という設計が必要です。蓄電池を組み合わせれば自家消費割合は上がるので、市の補助を最大限使うなら蓄電池とのセットが合理的です。
ケース④ 海沿いで塩害区分を確認しないパターン
早川・米神・根府川・江之浦などの海沿いでは、設置自体はできても、メーカーの定める塩害区分によっては保証の対象外になることがあります。保証が効かない状態で10年後にパワコンが腐食すると、交換費用は全額自己負担です。
とくに真鶴寄りの海岸は岩礁が迫っており、メーカーによっては「岩礁隣接地域」として設置自体を認めていない場合があります。確認すべきは「設置できますか」ではなく「この住所は御社の塩害区分でどこに入り、製品保証と出力保証は有効ですか」という聞き方です。回答は口頭ではなく書面でもらってください。
いいえ。市の登録事業者以外が施工した場合、市税に滞納がある場合、自家消費割合の要件を満たさない場合は対象外になります。また予算に達すると受付が停止されることがあり、過去には受付を一時停止したうえで要綱を改正し再開した経緯もあります。
市の重点対策加速化事業費補助金なら受けられます。1kWあたり7万円で上限額はありません。ただし自家消費型が対象で、市の登録事業者による施工が条件です。一方、神奈川県の補助金は蓄電池との同時導入が条件のため、太陽光単体では対象外になります。
市の地球温暖化対策推進事業費補助金は「太陽光発電設備が既に設置されている又は新たに設置される住宅に蓄電池を導入する事業」を対象としていますが、蓄電池5万円は予算枠に達したため令和8年度の受付を終了しています。来年度の募集は市の発表を確認してください。一方、重点対策加速化事業費補助金は蓄電池のみの設置を対象外としており、県の補助金も太陽光との同時導入が条件です。
小田原市の公式サイト「太陽光発電設備販売・施工事業者登録業者を紹介します!」のページで、登録事業者一覧と地域密着型登録事業者一覧がPDFで公開されています。地域密着型は「市内に事業所がある」または「過去3年間に市内で5件以上の施工実績がある」事業者のうち、地域密着型としての登録を希望した事業者です。
太陽光は「太陽光パネルとパワーコンディショナーの出力(kW)のうち、いずれか低い方」に7万円を乗じます。県も同じ考え方です。蓄電池は「補助対象事業費の1/3」と「上限5.16万円/kWh」の低いほうが適用されます。見積書のパワコン出力を必ず確認してください。
使えます。小田原市の重点対策加速化事業費補助金にはPPA・リース等の枠があり、太陽光7万円/kW・蓄電池は対象事業費の1/3が対象です。ただし補助金はPPA・リース事業者等へ交付されるため、契約前に「補助金が誰の利益になるのか」を書面で確認してください。なお神奈川県の住宅用補助金は、県の0円ソーラー補助と同一年度内に併用できません。
神奈川県の補助金はできません。県は令和8年8月28日に「申請者本人が申請手続きを行う必要があり、施工業者等による代行申請はできない」と注意喚起しています。施工業者の法人アカウントでの申請なども不受理の対象です。市の補助金についても、必要書類の準備は自分で進める前提でスケジュールを組んでください。
市の地球温暖化対策推進事業費補助金で、V2H(電気自動車用充放電設備)が5万円/件、電気自動車が5万円/件、燃料電池(エネファーム)が3万円/件、ZEHが10万円/件です。令和8年度は予算枠に達し、受付中はV2Hのみ(8月26日時点で残り2件)です。神奈川県の住宅用補助にはV2Hの区分がないため、市の制度が主軸になります。
小田原市が余剰電力の買取を行っています。買い取られた電力は、エネルギーの地産地消を目的とした電力地産地消プラットフォームを介して、令和8年4月から小田原市立総合医療センターや小田原市城址公園、三の丸ホールなどの公共施設や市内の需要家に供給されています。詳細は市のページでご確認ください。
塩害地域でも設置できるケースがほとんどですが、メーカーごとに塩害区分の定義が異なり、区分によっては保証対象外になります。小田原市の海岸線は外洋の相模湾に面しており、とくに根府川や江之浦のように岩礁が迫るエリアでは「岩礁隣接地域」と判定される可能性があります。契約前に住所単位で確認し、回答は書面でもらってください。
設置可能です。ただし県の補助金では耐震性能を確保した住宅であることが要件で、昭和56年6月1日より前に建築確認を得て着工した住宅は耐震基準適合証明書等の提出が必要です。屋根の耐荷重に不安がある場合は、軽量パネルを使うことで解決できる場合があります。
本記事の試算では、太陽光のみで約8年、太陽光+蓄電池セットで約12年(県の補助金を含まない場合)という結果になります。市の補助が手厚いため、県内でも回収の早いエリアです。ただし回収年数は日照条件・電気使用量・設置容量・屋根の向き・業者によって大きく異なります。
市が「太陽光発電シミュレーション【小田原市×Suncle】」を公開しています。自宅の屋根でどのくらい発電できるかを、業者に問い合わせる前に確認できます。市は家庭・事業者向けの太陽光発電導入支援説明会・相談会も開催しています。
実際の工事期間は通常1〜3日程度です。なお県の補助金(令和8年度は受付終了)を使う場合、交付申請から交付決定までに2〜3か月程度かかることがあり、着工はその後になります。全体では申し込みから設置完了まで3〜5か月を見込んでおくと安全です。
パワーコンディショナーの寿命は一般的に10〜15年程度で、交換費用の目安は10〜20万円程度です。沿岸部では塩分による腐食で寿命が短くなる可能性があるため、定期点検の際に外観の劣化もあわせて確認しておくと安心です。
小田原市では、太陽光と蓄電池のセット導入で市から81.5万円の補助を受けられます。神奈川県の補助金は令和8年度の受付を9月7日に終了しましたが、市の太陽光補助は1kWあたり7万円で、しかも上限がありません。2026年現在、電気料金の高騰が続くなか、補助金を活用できる今がお得に設置できるタイミングです。
ただしこの金額は、市の登録事業者に施工を依頼した場合に限られます。令和7年8月の要綱改正で追加された条件で、ここを外すと市の補助は1円も出ません。金額の大小より先に、業者が登録されているかを確認してください。
業者選びで最も重要な3つのポイントをまとめます
小田原市の登録事業者かどうかを最初に確認する
パワコン出力を踏まえて補助額を検算してくれる業者に任せる
複数社から見積もりを取って内訳を比較する
まずは複数の業者に無料相談・無料見積もりを依頼し、小田原市の補助金を最大限活用したプランを比較してみてください。神奈川県の補助金の今後の募集は、県の公式サイトで確認してください。
本記事の補助金情報は2026年9月時点のものです。補助金制度は年度ごとに変更され、予算の消化状況により受付が停止される場合があります。神奈川県の住宅用太陽光発電・蓄電池導入費補助金は、令和8年度分が9月7日に予算額に達し受付を終了しています。最新情報は小田原市環境部ゼロカーボン推進課および神奈川県環境農政局脱炭素戦略本部室の公式サイトをご確認ください。
出典:小田原市「令和8年度 再エネ・省エネ設備等の導入支援一覧」「重点対策加速化事業費補助金交付要綱」「【家庭用】自家消費型太陽光発電設備(自己所有)・併用蓄電池」「太陽光発電設備販売・施工事業者登録業者を紹介します!」「太陽光発電を検討中の方」、神奈川県「令和8年度神奈川県住宅用太陽光発電・蓄電池導入費補助金」「同 実施要領」、株式会社古川「会社概要」、経済産業省 資源エネルギー庁