卒FIT後、太陽光はどうする?損しない選択肢4つと判断フロー

太陽光発電の卒FIT(固定価格買取期間の終了)を迎えると、

売電単価はどれくらい下がる?
このまま売電を続けていい?
蓄電池は本当に必要?

といった疑問を持つ方が多くなります。卒FIT後も発電自体は続きますが、売電条件が変わるため、何もしないと損をしてしまうケースも少なくありません。結論からお伝えします。

やるべきことは次の3ステップです。

  • 買取期間の満了日を確認
  • 「売る・使う・ためる・やめる」から方向性を決める
  • 生活スタイルに合った最適な選択をする

卒FIT後の正解はご家庭によって異なります。この記事では、後悔しない判断ができるよう分かりやすく解説していきます。

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目次

卒FITとは?何が起きる?

まずは「卒FIT」で何が変わるのかを正しく理解しておきましょう。ここを勘違いしたまま判断すると、損をしてしまうケースもあります。

卒FIT=FITの買取期間(10年)が終わること

卒FITとは、固定価格買取制度(FIT)の買取期間が満了することを指します。住宅用太陽光(10kW未満)の場合、買取期間は10年間です。

この10年が終了すると、
国の高額な買取価格は終了
電力会社との契約も自動で切り替わるわけではない
という状態になります。

卒FIT後も太陽光はそのまま使える

卒FITになっても、太陽光発電そのものが使えなくなるわけではありません。設備に問題がなければ、これまで通り発電は続きます。変わるのは「電気の使い方・売り方」だけ。自家消費したり、新しい売電先を選んだりと選択肢が増えるタイミングです。

変わるのは「売電単価」と「契約」だけ

卒FIT後に大きく変わるのは、

売電単価が大幅に下がる
新たに売電契約を結び直す必要がある

という2点です。FIT期間中のような高単価での売電はできなくなり、多くの場合、7〜10円/kWh前後まで下がります。

やらないと損する落とし穴

卒FIT後に何もしないまま放置してしまうと、

売電契約が切れたままになる
余った電気を無償で引き取られる

というケースもあります。「まだ手続きしてない…」という状態は、 知らないうちに損している可能性があるので要注意です。

まずは
自分の満了日
現在の売電契約状況
を必ず確認しておきましょう。

最初にやること(結論:満了日と契約状況の確認)

卒FIT後に後悔しないために、まずやるべきことはシンプルです。「買取期間の満了日」と「現在の契約状況」を正確に把握することここを曖昧なまま進めると、知らないうちに損をしてしまう可能性があります。

自分の「買取期間満了日」を確認する方法

満了日は以下の方法で確認できます。

毎月届く検針票
契約時にもらった売電契約書類
契約している電力会社のマイページ
分からない場合は電力会社へ直接問い合わせ

「いつから卒FITになるのか」を正確に把握しておくことで、余裕を持って対策を立てられます。

いまの状態チェックリスト

次に、現在の状況を整理してみましょう。

① 売電先(買取契約の有無)
現在どの電力会社と売電契約しているか、卒FIT後も継続契約になっているかを確認します。

② 電気の買い方(電力プラン)
契約している電気料金プランを確認し、時間帯別料金やオール電化向けプランかどうかを把握します。

③ 機器状況(パワコン交換歴/故障・劣化)
パワーコンディショナーの交換歴や不具合の有無を確認し、発電効率が落ちていないかチェックします。

④ 昼に電気を使える生活か(在宅/共働き)
日中に在宅時間があるかどうかで、自家消費向きかどうかが変わります。

⑤ 今後の予定(EV導入/オール電化/家族構成)
電気自動車の購入予定や家族構成の変化など、将来のライフスタイルも考慮します。

このチェックが終われば、あなたに合った最適な選択肢が見えてきます。次の章で詳しく解説していきます。

結論が一発で分かる「判断フロー」

卒FIT後の正解は、人それぞれ違いますが、実は生活スタイルと設備条件でほぼ決まります。ここでは難しい計算や専門知識がなくても判断できるよう、タイプ別におすすめの方向性と、最低限チェックすべき数字を整理しました。

まずは自分がどのタイプに当てはまるか確認してみてください。

あなたはどれ?タイプ別おすすめ

A:昼在宅・オール電化寄り → 自家消費強化

在宅時間が長く、昼間に電気を使える家庭は「売る」より「使う」方が得になりやすい傾向があります。

洗濯や調理、エコキュートの沸き上げなどを日中に行うだけでも、電気代の節約効果が期待できます。オール電化住宅の方も自家消費との相性が良いタイプです。

B:昼不在・夜使用多め → 蓄電池/EV(V2H)

共働きなどで日中ほぼ不在の家庭は、発電した電気をそのまま使えず余らせがちです。

この場合、蓄電池やEVを活用して昼に貯め、夜に使うことで電気代を抑えやすくなります。停電時の非常用電源としても使えるため、防災重視の方にも向いています。

C:とにかく手間ゼロ → 売電継続(買取先を決める)

設備投資や管理の手間をかけたくない場合は、卒FIT後も売電を続ける選択が無難です。

ただし放置はNGで、必ず新しい買取契約を結び直す必要があります。複数社を比較し、少しでも条件の良い買取先を選びましょう。

D:屋根工事/建替え/雨漏り懸念 → 撤去・載せ替え検討

屋根の葺き替えや建替え予定がある場合、無理に使い続ける必要はありません。

工事のタイミングで撤去する、最新設備に載せ替える、思い切ってやめるといった判断も十分アリです。古い設備を使い続けることで、修理費や雨漏りリスクが高くなるケースもあります。

判断に必要な数字(最低限)

次に、判断の精度を高めるために最低限チェックしておきたい数字を確認しましょう。

買う電気単価(円/kWh)

現在契約している電気料金プランの単価です。この数字が高いほど、自家消費や蓄電池のメリットが大きくなります。

売る単価(円/kWh)

卒FIT後の売電単価を確認します。FIT期間中と比べて大幅に下がるため、「売るより使う」方が得かどうかの判断材料になります。

自家消費率(昼にどれだけ使えるか)

発電した電気のうち、どれくらいを自宅で使えているかが重要です。昼間の在宅時間や家電の使い方によって大きく変わります。

蓄電池の実効容量と保証年数

蓄電池を検討する場合は、実際に使える容量(kWh)と保証年数を必ず確認しましょう。容量が小さすぎると効果を感じにくく、保証が短いと将来的なリスクが高くなります。

これらを整理すれば、あなたの家庭に合った最適な選択肢が見えてきます。次の章では、それぞれの選択肢をもう少し詳しく解説していきます。

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ここまで読んで、「うちは結局どう判断すればいい?」と少しでも感じた方へ。

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選択肢① 卒FIT後も売電を続ける(新電力/買取プラン比較)

卒FIT後も、余った電気を売ることは可能です。ただし、FIT期間中のように自動で買い取ってもらえるわけではなく、新たに買取契約を結び直す必要があります。

「特に対策したくない」「設備投資はしたくない」という方にとって、売電継続は最もハードルの低い選択肢です。

売電はできる?(結論:できる。契約が必要)

卒FIT後も売電は可能ですが、必ず買取契約の再設定が必要になります。契約をしないまま放置すると、余剰電力を無償で引き取られてしまう可能性があるため注意が必要です。

まずは、
・現在どの会社と契約しているか
・卒FIT後の契約に切り替わっているか

を必ず確認しましょう。

売電先の候補(ざっくり)

卒FIT後の売電先は、大きく分けて次の2パターンがあります。

今の会社の卒FITプラン
現在契約している電力会社が用意している「卒FIT向け買取プラン」に切り替える方法です。手続きが比較的簡単で、安心感があるのが特徴です。

別の小売電気事業者の買取プラン
他社の買取サービスに乗り換える方法です。会社によって単価や条件が異なるため、比較次第で収入が変わる可能性があります。

売電継続のメリット・デメリット

メリット:手間が少ない/初期費用ゼロ

設備投資や工事が不要で、契約変更だけで済むため、最も手軽な選択肢です。

デメリット:単価が低いことが多い/プラン条件が複雑

FIT期間中に比べて単価は大幅に下がります。また、電気契約とセットになっているプランや、一定期間の縛りがあるケースもあるため、内容をよく確認する必要があります。

失敗パターン

契約の切替が間に合わずタダで引き取られる
卒FIT後に何もしないまま放置すると、売電契約が切れ、余剰電力を無償で引き取られてしまうケースがあります。

高単価に見えて条件(セット契約・期間縛り)がある
表面上の単価が高く見えても、
電気契約の変更が必須
解約時に違約金が発生

といった条件が付いている場合もあります。

手続きの流れ・必要書類・期間の目安

一般的な流れは次の通りです。

① 売電先を決める
② 申し込みを行う
③ 書類提出(本人確認・設備情報など)
④ 電力会社側の切替手続き
⑤ 新しい買取単価で売電開始

必要書類の例
・売電契約番号
・設備ID
・本人確認書類

切替完了までは、1〜2か月程度かかることが多いため、満了日より前に動くのが理想です。

売電単価の調べ方

単価を比較する際は、次のポイントを確認しましょう。

・1kWhあたりの買取価格
・契約期間の縛り有無
・違約金の有無
・電気契約とのセット条件
・支払いタイミング

単価だけで決めず、総合条件で比較することが重要です。

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選択肢② 自家消費に切り替える

卒FIT後は売電単価が大きく下がるため、「売るより自分で使った方が得」という考え方が主流になってきています。そこで注目されているのが自家消費という選択肢です。

自家消費とは

自家消費とは、太陽光で発電した電気を売らずに自宅で使うことを指します。昼間に発電した電気をそのまま家電に使うことで、電力会社から買う電気の量を減らす仕組みです。

売電単価が低い卒FIT後は、
「安く売る」より
「高い電気代を払わずに済む」

方がメリットが大きくなるケースが増えます。

自家消費が強い家庭の特徴

次のような家庭は、自家消費の効果が出やすい傾向があります。

在宅ワークが多い
日中に家族が在宅している
洗濯や調理を昼間に行える
エコキュートや蓄熱機器を使っている
オール電化住宅

昼間に電気を使える時間が長いほど、発電した電気を無駄なく使えるため、節約効果が高くなります。

自家消費のメリット・デメリット

メリット:電気代高騰局面で効きやすい
電気料金が上がっている今、自家消費を増やすことで高い電気を買わずに済むメリットがあります。将来さらに電気代が上がった場合でも、影響を受けにくくなります。

デメリット:昼に使えないと効果が薄い
日中ほぼ不在の家庭では、発電した電気を使い切れず余ってしまいます。その場合は、思ったほど節約効果を感じられないケースもあります。

自家消費を増やす具体策

エコキュートの沸き上げ時間
夜間設定のままになっている場合は、昼間の発電時間帯に変更することで自家消費率を高められます。

食洗機/洗濯乾燥/蓄熱家電のタイマー運用
タイマー機能を使い、発電している時間帯に動かすことで買電量を減らせます。

IH/調理の時間帯最適化
可能な範囲で昼間に調理することで、発電した電気を直接使えます。

HEMSの活用(見える化)
電気の使い方を可視化することで、「いつ・どれくらい使っているか」が分かり、無駄を減らしやすくなります。

次の章では、自家消費だけでは足りない場合の選択肢として、蓄電池やEV活用について解説していきます。

選択肢③ 蓄電池を導入して“ためる”

卒FIT後の対策として、近年特に注目されているのが家庭用蓄電池です。発電した電気を「ためて」「必要なときに使う」ことで、電気代の節約や災害対策につなげることができます。ただし導入費用が高額なため、本当に元が取れるのか不安に感じる方も多いでしょう。

蓄電池で何が変わる

蓄電池を導入すると、昼間に発電した電気を貯めて夜間に使えるようになります。これにより、電気料金が高い時間帯の買電を減らすことができます。

さらに、停電時には非常用電源として家電が使えるようになるため、防災対策としても有効です。冷蔵庫や照明、スマートフォンの充電など、最低限の生活を維持できる安心感があります。

「元が取れる/取れない」を分ける条件

蓄電池で得になるかどうかは、次の条件で大きく変わります。

電気料金単価・使用量
買う電気の単価が高く、使用量が多いほど、蓄電池の節約効果は大きくなります。

自家消費率の伸びしろ
すでに昼間の自家消費が多い家庭より、これから自家消費を増やせる家庭の方が効果を感じやすくなります。

補助金の有無
自治体の補助金が使える場合、初期費用を大きく抑えられるため、回収年数が短くなります。

保証/サイクル/設置環境
保証年数が短い、充放電サイクルが少ない機種だと、長期的に見ると割高になるケースがあります。設置場所の条件によっても選べる機種が変わります。

費用相場の見方

蓄電池の費用は、本体価格だけで判断してはいけません。実際にかかるのは、

・蓄電池本体
・設置工事費
・配線工事や分電盤改修
・周辺機器

を含めた総額です。見積もりを見る際は、「工事込み総額」で比較しましょう。

容量の選び方

容量(kWh)は、夜間にどれくらい電気を使うかを基準に選びます。

・少なすぎる → すぐ空になり効果を感じにくい
・多すぎる → 価格が高くなり回収しにくい

「とりあえず大容量」は失敗しやすいため、生活スタイルに合った容量選びが重要です。

見積もり比較で見るべき項目

見積もりを比較する際は、次の点を必ず確認しましょう。

メーカー保証の年数
最大出力(同時に使える家電の数)
工事範囲に何が含まれているか
停電時に使える回路の範囲

「安い」だけで決めず、内容まで必ず確認してください。

訪問販売でありがちな注意点

訪問販売では、
・相場より高額な見積もり
・必要以上に大容量を勧められる
・補助金を過大に強調される

といったケースがよくあります。「今すぐ決めないと損」「今日だけ特別価格」などと言われても、その場で契約しないことが大切です。必ず複数社で見積もりを取り、冷静に比較しましょう。

次の章では、EVやV2Hを活用する方法について解説していきます。

選択肢④ EV・V2Hで“クルマを蓄電池にする”

すでにEV(電気自動車)を所有している方や、今後購入予定の方にとって、V2Hは非常に有力な選択肢です。EVの大容量バッテリーを家庭用蓄電池として活用できるため、通常の蓄電池以上のメリットを得られるケースもあります。

V2Hとは?できること・できないこと

V2Hとは、Vehicle to Home(車から家へ給電)の略で、EVに蓄えた電気を自宅で使えるようにする仕組みです。

できること
・昼に発電した電気をEVに充電
・夜間や必要なときに家へ給電
・停電時の非常用電源として使用

できないこと
・対応していない車種では使えない
・急速充電器の代わりにはならない
・ガソリン車やHVでは利用不可

すべてのEVで使えるわけではないため、車種の対応確認が必須です。

EVがある/買う予定がある家庭の最適化プラン

EVをすでに所有している、または購入予定の家庭は、太陽光+V2Hの組み合わせで電気の自給率を大きく高められます。

・昼に発電 → EVに充電
・夜にEVから家へ給電

という流れを作ることで、買電量を大幅に減らすことが可能です。

走行に使わない時間帯の電気を家庭に回せるため、大容量の蓄電池を持っているのと同じ状態になります。

費用感・設置条件・注意点

V2H導入には、
・V2H機器本体
・設置工事費

がかかります。

設置条件としては、
・駐車場が敷地内にある
・分電盤からの距離が近い
・対応車種である

といった点が重要になります。

また、
・車の使い方(毎日長距離走るか)
・常に自宅に停めておけるか

も考慮が必要です。

停電時の強さ(レジリエンス)と日常の節約

EVはバッテリー容量が大きいため、停電時の安心感は非常に高いです。一般的な家庭用蓄電池より長時間給電でき、冷蔵庫や照明だけでなく、エアコンや調理家電も使えるケースがあります。

日常生活では、
・高い時間帯の電気を買わずに済む
・太陽光の余剰電力を無駄なく活用

といった効果で、電気代の節約にも直結します。

次の章では、撤去や載せ替えという選択肢について解説していきます。

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選択肢⑤ 撤去・載せ替え・屋根工事

卒FIT後の選択肢は「売る・使う・ためる」だけではありません。状況によっては撤去や載せ替えを検討した方が合理的なケースもあります。無理に使い続けるより、長期的に見てコストやリスクを抑えられる場合もあるため、冷静に判断しましょう。

撤去を考える代表ケース

次のような場合は、撤去や載せ替えを検討するタイミングです。

・屋根の葺き替え工事を予定している
・雨漏りが発生している、または不安がある
・築年数が経ち、屋根の劣化が進んでいる
・建替えや大規模リフォームを予定している

このような状況で太陽光を載せたままにすると、工事費が余計にかかる、雨漏りリスクが高まるなどのデメリットが出る可能性があります。

撤去・廃棄はどこに相談?

撤去を検討する場合は、以下に相談するのが一般的です。

・太陽光を設置した販売店
・施工を担当した工事店
・メーカーのサポート窓口
・太陽光専門業者

設置時の業者が分かる場合は、まずはそこに相談するのがスムーズです。業者が廃業している場合は、太陽光専門業者を探して見積もりを取りましょう。

撤去費用の要因

撤去費用は、次の条件によって変わります。

・足場の有無
・屋根の形状や勾配
・パネルの枚数
・運搬距離
・廃棄処分費

特に足場の有無で金額は大きく変わるため、屋根工事と同時に行うことで費用を抑えられるケースもあります。

撤去前に必ず確認すること

撤去を決める前に、以下を必ず確認してください。

・メーカー保証が残っていないか
・火災保険や住宅保険の適用可否
・設置時の契約書や保証書の有無
・補助金の返還義務がないか

保証や保険が使える場合、自己負担を減らせる可能性があります。書類が見つからない場合は、販売店やメーカーに問い合わせて確認しましょう。

ここまでで、卒FIT後の5つの選択肢がすべて出揃いました。
次の章では、よくある後悔やトラブル事例について解説していきます。

卒FIT後に多い「トラブル・後悔」パターン集

卒FIT後は選択肢が増える分、判断を誤ると後悔しやすくなります。よくある失敗例を知っておきましょう。

パワコン故障・交換時期

パワコンは10年前後で不調が出やすく、卒FITと重なるケースが多いです。発電量低下やエラー、異音があれば要注意で、保証切れだと高額修理になることもあります。

売電が急にゼロ

契約切替を忘れると、売電収入が突然止まることがあります。放置すると余剰電力が無償で引き取られる可能性があるため、満了前の確認が必須です。

蓄電池の効果が薄い

容量選びや使い方を間違えると、思ったほど節約できません。在宅状況や電気の使い方に合った設計が重要です。

訪販で高額契約

相場より高い価格や過大容量で即決して後悔するケースも多発しています。必ず複数社で比較しましょう。

結局いくら得する?シミュレーションの作り方

卒FIT後は、難しい計算をしなくても最低限の数字が分かれば方向性は判断できます。

まず確認する5つ

・電気代単価(買う価格)
・売電単価(売る価格)
・発電量
・使用量
・昼比率(昼にどれくらい使えるか)

この5つが分かれば、「売る」「使う」「ためる」どれが有利か見えてきます。

ケース別の考え方

売電継続
売電単価 × 余剰電力=収入
→ 単価が低く収入は小さくなりがち

自家消費
電気代単価 × 自家消費量=節約額
→ 電気代が高いほど効果大

蓄電池
夜に使える量 × 電気代単価=節約額
→ 導入費用とのバランスが重要

EV/V2H
大容量で節約効果は高め
→ 車の使い方次第で差が出る


判断で見るべきポイント

回収年数だけで決めない
・保証期間内に回収できるか
・故障時の修理費
・家族構成や働き方の変化

数字上お得でも、生活に合わなければ意味がありません。
無理なく使い続けられるかを重視しましょう。

手続きまとめ

卒FIT後は「何を選ぶか」だけでなく、いつ動くかが重要です。流れを知っておけば無駄な損を防げます。

売電先を変える流れ

① 現在の契約確認
② 買取プラン比較
③ 申し込み
④ 書類提出
⑤ 電力会社の切替
⑥ 新単価で売電開始

切替完了まで1〜2か月かかることが多いため、早めの行動が安心です。

事前に準備するもの

・売電契約番号
・設備ID
・本人確認書類
・振込先口座
・設置住所

やってはいけないこと

満了後に動くのはNGです。契約空白が出ると、余剰電力が無償引き取りになる可能性があります。満了日の数か月前から準備しましょう。

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よくある質問(FAQ)

卒FIT後、売電はできなくなる?

いいえ、卒FIT後も売電は可能です。ただし、FIT期間のように自動で買い取ってもらえるわけではなく、新たに買取契約を結び直す必要があります。契約せずに放置すると、余剰電力が無償で引き取られる可能性があるため注意しましょう。

何もしないとどうなる?(無償引き取りって本当?)

はい、本当です。卒FIT後に売電契約を結ばないままにすると、余った電気をタダで引き取られるケースがあります。「まだ何もしていない」という状態は、知らないうちに損している可能性があるので要注意です。必ず契約状況を確認しましょう。

蓄電池は本当に元が取れる?

条件次第です。
電気代単価が高い、夜間の使用量が多い、補助金が使える、といった条件がそろえば元が取れる可能性は高くなります。一方で、昼間ほとんど在宅しない、使用量が少ない家庭では、回収に時間がかかるケースもあります。

EVがないなら蓄電池一択?

一択ではありません。
昼間在宅で自家消費できる家庭なら、蓄電池なしでも十分お得になるケースもあります。EVがない場合でも、自家消費重視や売電継続という選択肢もあるため、生活スタイルに合わせて判断することが大切です。

パワコンが壊れたらどうする?

まずは保証期間の確認をしてください。保証内であれば無償修理や交換できる可能性があります。保証が切れている場合は、有償修理や交換になりますが、費用は数十万円かかるケースもあります。症状が出たら早めに施工店やメーカーへ相談しましょう。

撤去は自治体に出せる?(産廃になる?)

基本的に自治体の一般ごみでは出せません。
太陽光パネルは産業廃棄物扱いになるため、専門業者による撤去・処分が必要です。設置した販売店や施工業者、太陽光専門業者に相談しましょう。

まとめ

卒FIT後は、何もしないまま放置すると損をする可能性があります。大切なのは、自分の生活スタイルに合った選択をすることです。

卒FIT後は「放置しない」「自分の生活に合わせて選ぶ」
卒FIT後の正解は家庭ごとに違います。売電継続、自家消費、蓄電池、EV活用、撤去など、選択肢の中から自分に合う方法を選ぶことが重要です。

今日やること3つ

① 満了日と契約状況の確認
自分がいつ卒FITになるか、現在の売電契約を確認しましょう。

② 売電単価・買電単価を把握
売る価格と買う価格を知ることで、どちらが得か判断しやすくなります。

③(必要なら)相見積もり
売電先、蓄電池、V2H、撤去などは複数社で比較しましょう。

この3つを押さえるだけで、卒FIT後の失敗は防ぎやすくなります。

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