電気代・ガス代が高いときの見直し方|明細を4つに分けて、効く順に5つ

電気代・ガス代はどこが高い?明細を4つに分けて見直す

更新日:2026年11月2日/一次情報の確認日:2026年10月24日(東京電力の単価は2026年11月2日)

月1,672円。

1か月に400kWhの電気を使う家庭が、2026年度に払う再エネ賦課金の目安です。経済産業省が発表した2026年度の単価は1kWhあたり4.18円。年間では20,064円になります。

この賦課金は、どの電力会社と契約していても同じ単価でかかります。つまり電力会社を替えても下がらない部分です。電気代・ガス代を見直すときは、明細のどこが高いのかを先に分けると、効く方法と効かない方法がはっきりします。

【結論】電気代は「基本料金」「使った量×単価」「燃料費調整額」「再エネ賦課金」に分けて見ると、どこを見直せばよいかがわかります。契約アンペアと料金プランの見直しは手間が少なく、電力会社・ガス会社の切り替えは新しい会社に申し込むだけでできます。ただし再エネ賦課金はどの会社でも同じなので、買う電気そのものを減らさないと下がりません。

確認したいこと答え(2026年10月時点)出典
再エネ賦課金(2026年度)1kWhあたり4.18円。月400kWhの家庭で月1,672円・年20,064円。2026年5月検針分〜2027年4月検針分に適用経済産業省
電力会社の切り替え方切り替え先に申し込むだけ。今の地域の電力会社への解約手続きは、切り替え先の会社が行える。標準的な期間はおよそ4日〜2週間資源エネルギー庁
都市ガスの切り替え2017年4月1日から自由化。ガス小売事業者は283者が登録(2025年4月まで)資源エネルギー庁
LPガスの新しいルール2025年4月2日から、料金を基本・従量・設備の3つに分けて通知する義務。エアコンなどガスと関係のない設備の費用をガス料金で請求することは禁止(新規契約)経済産業省
東京電力の料金改定2026年11月1日に単価を見直し。スタンダードSの基本料金は30Aで月935円25銭→1,176円18銭東京電力エナジーパートナー

出典:経済産業省「2026年度以降の買取価格等と2026年度の賦課金単価を設定します」(2026年3月19日)/資源エネルギー庁「電力会社の切り替え方法」/資源エネルギー庁「エネルギー白書2025 ガスシステム改革」/経済産業省「LPガス料金の表示・計上方法に関する新しいルールを施行しました」(2025年4月2日)/東京電力エナジーパートナー「【自由料金】2026年11月1日からの見直し後の料金単価」(いずれも2026年10月24日確認)

この記事でわかること

  • 電気代の明細を4つに分けて、どこが高いのかを見つける方法
  • 手間が少なく効果が出やすい順の見直し方
  • 電力会社・ガス会社の切り替え手順と、契約前に確認すること
  • LPガス(プロパンガス)の料金で確認したいこと
目次

まず明細を4つに分ける

電気代は大きく4つでできています。どこが高いかによって、効く見直し方が違います。

明細の項目決まり方下げる方法
基本料金契約アンペアなどで毎月決まる契約アンペアを下げる/料金プランを替える
電力量料金使った量×単価。東京電力の従量電灯Bは使うほど単価が上がる3段階料金プラン・電力会社を替える/使う量を減らす
燃料費調整額燃料の価格に合わせて毎月変わる規制料金プランなら上限がある(自由料金プランは上限なし)/使う量を減らす
再エネ賦課金使った量×4.18円(2026年度)。どの会社でも同じ買う電気の量を減らすしかない
出典:東京電力エナジーパートナー「従量電灯B・C」「スマートライフ(オール電化)」、経済産業省(賦課金)をもとに本記事で整理

東京電力の従量電灯Bの電力量料金は、月120kWhまでが29.85円、300kWhまでが36.45円、それを超えると40.54円です(2026年11月1日以降)。使う量が多い家ほど、高い単価の電気を買っていることになります。

燃料費調整額は、規制料金プラン(従量電灯など)には変動の上限がありますが、自由料金プランには上限がありません。東京電力は、燃料価格が高騰した場合には自由料金プランのほうが燃料費調整額が高くなる可能性がある、と説明しています。

効きやすい順の見直し方5つ

手間が少ないものから順に試してください。上から順に、費用がかからず、すぐできるものです。

順番見直すこと下がる部分手間
①契約アンペア基本料金電力会社に連絡
②今の会社の料金プラン基本料金・電力量料金今の会社に申し込む
③電力会社基本料金・電力量料金新しい会社に申し込む
④ガス会社・ガスの料金ガス代新しい会社に申し込む/料金の内訳を確認
⑤買う電気の量電力量料金・燃料費調整額・再エネ賦課金使い方を変える/太陽光などで電気をつくる
本記事の整理です

①契約アンペアを見直す

東京電力の従量電灯Bでは、基本料金は契約アンペアで決まり、10Aごとに392円06銭ずつ変わります(40Aは月1,568円24銭、30Aは月1,176円18銭。2026年11月1日以降)。家族が減った、使う家電が変わったなど、今の暮らしに対して大きすぎる契約になっていないか確認してください。

ただし、下げすぎると同時に使える家電が減り、ブレーカーが落ちやすくなります。エアコン・電子レンジ・ドライヤーなどを同時に使う時間帯を思い出してから決めてください。

②今の会社の料金プランを見直す

同じ会社でも、時間帯で単価が変わるプランなどがあります。たとえば東京電力のオール電化向けスマートライフは、6時〜翌1時が35.81円、1時〜6時が27.91円です(2026年11月1日以降)。夜に使う量が多い家と少ない家では、合うプランが違います。

資源エネルギー庁は、セット割で契約したものの夜に多く電気を使う家では前の契約のほうが安く、しかも元のプランに戻れなかった、という相談事例を紹介しています。一度やめると前のプランに戻れないことがあるため、替える前に今の会社に確認してください。

東京電力の自由料金プランは11月から基本料金が上がる

東京電力の料金単価は、2026年11月1日に見直されました。スタンダードSでは、電力量料金は1kWhあたり5銭の値上げですが、基本料金は約26%上がります。

スタンダードS(関東・税込)2026年10月31日まで2026年11月1日から
基本料金 30A935円25銭1,176円18銭
基本料金 40A1,247円00銭1,568円24銭
基本料金 50A1,558円75銭1,960円30銭
電力量料金 120kWhまで29円80銭29円85銭
電力量料金 120〜300kWh36円40銭36円45銭
電力量料金 300kWh超40円49銭40円54銭
出典:東京電力エナジーパートナー「【自由料金】2026年11月1日からの見直し後の料金単価」。燃料費調整単価は含みません。単価が変わる日を含む月の電気料金は日割りで計算されます

基本料金の上がり方は契約アンペアが大きいほど大きく、30Aで月約241円、50Aで月約402円です。11月の明細が届く前に、契約アンペアとプランを確認しておくとよいタイミングです。

③電力会社を切り替える

電力会社の切り替えは、切り替え先の会社に申し込むだけでできます。資源エネルギー庁によると、今契約している地域の電力会社への解約手続きは、本人の同意にもとづいて切り替え先の会社が行えます。

手順内容
1. 申し込む切り替え先の会社の窓口・電話・ホームページから申し込む。料金・契約期間・解約などの条件の説明と書面を受け取ってから判断する
2. 切り替わる標準的な期間は、スマートメーターへの交換工事が必要な場合でおよそ2週間、不要な場合でおよそ4日。具体的な日は切り替え先に確認
出典:資源エネルギー庁「電力会社の切り替え方法」

契約前には、次のことを書面で確認してください。資源エネルギー庁が、電気・ガスを切り替えるときに確認すべき点として挙げている内容をまとめたものです。

  • 国の登録事業者か:登録小売電気事業者一覧・登録ガス小売事業者一覧で確認できる
  • いつから供給されるか、契約期間と更新の方法
  • 毎月の料金と計算方法:割引がある場合は、その額と期間
  • 工事などの費用:通常の手続きのほかに必要な費用があるか
  • 途中でやめるときの制約と解約手数料

出典:資源エネルギー庁「電力・ガス自由化 切替え契約時は、ココに注意!」(2026年10月24日確認)

ガス代の見直し方|都市ガスとLPガスで違う

ガス代の見直し方は、都市ガスかLPガス(プロパンガス)かで違います。まず、家のガスがどちらかを明細で確認してください。

都市ガスは会社を選べる

都市ガスは2017年4月1日から小売が全面自由化され、会社を選べるようになりました。資源エネルギー庁のエネルギー白書によると、2025年4月までに283者がガス小売事業者として登録されています。2024年12月末時点で、新しく参入した会社が売ったガスは全体の20.7%です。

電気とガスをまとめて契約すると割引になるプランもあります。ただしセット割は、割引の条件と期間、途中でやめるときの手数料を書面で確認してから決めてください。

LPガスは料金の内訳を確認する

LPガスは、2025年4月2日から料金の表示と請求のルールが変わりました。経済産業省が施行した新しいルールは次のとおりです。

新しいルール対象
料金を「基本料金・従量料金・設備料金」の3つに分けて通知する新規契約・既存契約とも
エアコン・インターホン・Wi-Fi機器など、LPガスの消費と関係のない設備の費用をLPガス料金として請求してはいけない2025年4月2日以降の新規契約
賃貸住宅では、ガス器具などの設備の費用もLPガス料金として請求してはいけない2025年4月2日以降の新規契約
出典:経済産業省「LPガス料金の表示・計上方法に関する新しいルールを施行しました」(2025年4月2日)

LPガスの請求書が3つに分かれているか、「設備料金」に何が入っているかを確認してください。説明のつかない設備の費用が上乗せされていないかが、高いと感じたときの最初の確認ポイントです。

「電気代が無料に」という勧誘に注意

資源エネルギー庁は、電力・ガスの切り替えをめぐる相談事例として、次のようなケースを紹介しています。

言われたこと資源エネルギー庁の説明
「この地域のガスは弊社が担当することになった」電力会社・ガス会社は消費者が自分の意思で選ぶもの。強制的に変わったと言われたら疑う
「自由化で電気代を無料にする方法がある」(実際は太陽光パネルの営業)どんな条件で安くなるのかを確認する。セット商品が不要ならはっきり断る
出典:資源エネルギー庁「電力・ガス自由化 切替え契約時は、ココに注意!」

訪問販売や電話勧誘で契約してしまっても、8日以内ならクーリング・オフで解除できると資源エネルギー庁は説明しています。困ったときは消費者ホットライン「188」に相談してください。太陽光の訪問販売の手口はこちらにまとめています。
太陽光の訪問販売は怪しい?点検商法の相談が8年で10.7倍|手口と断り方

買う電気そのものを減らす

電力会社やプランを替えても、再エネ賦課金と燃料費調整額は、買った電気の量に応じてかかり続けます。これらまで下げるには、買う電気の量そのものを減らす必要があります。

方法は、使い方を変えるか、家で電気をつくるかです。屋根に太陽光発電があれば、昼に発電した電気を家で使った分だけ、電力会社から買う電気が減ります。その分は電力量料金だけでなく、燃料費調整額と再エネ賦課金もかかりません。

参考までに、環境省の調査では1世帯が1年間に使う電気は全国平均で3,911kWh、関東甲信で3,600kWh(令和5年度)です。自分の家の使用量が平均より多いかどうかも、見直しの目安になります。

太陽光発電の費用と、元が取れるまでの年数はこちらで計算しています。
太陽光発電の費用相場と回収年数|補助金なし16年・あり8年の正直計算

蓄電池で買う電気をさらに減らせるか、1kWhあたりの得を計算した記事はこちらです。
蓄電池はやめたほうがいい?1kWhで得する額を計算|オール電化・太陽光なしの判断基準

受け取れる補助金は、お住まいの自治体で変わります
該当するほうから、無料で見積もりを取れます。

※東京都は蓄電容量1kWhあたり10万円と全国で最も手厚い制度です。都外の自治体でも独自の補助制度があります。見積もりを取っても契約の義務はありません。

よくある質問

今の会社に解約の連絡をする必要はありますか

地域の電力会社から切り替える場合、解約手続きは本人の同意にもとづいて切り替え先の会社が行えます(資源エネルギー庁)。ほかの会社から切り替える場合や、解約手数料がかかるかどうかは、今の契約の書面で確認してください。

再エネ賦課金を払わない方法はありますか

電力会社から買う電気には、どの会社でも同じ単価(2026年度は4.18円/kWh)でかかります。下げるには、買う電気の量を減らすしかありません。太陽光発電で家で使う電気をつくると、その分は買わずに済みます。

LPガスの会社は替えられますか

替えられる場合がありますが、まず今の契約書で、設備の費用の残りや途中でやめるときの取り決めを確認してください。賃貸住宅の場合は、管理会社や大家さんに相談してください。

まとめ

  1. 電気代は「基本料金」「電力量料金」「燃料費調整額」「再エネ賦課金」に分けて見る
  2. 見直しは、契約アンペア→料金プラン→電力会社→ガス→買う電気の量、の順に
  3. 東京電力は2026年11月1日に基本料金が上がった(スタンダードS 30Aで月約241円)
  4. 電力会社の切り替えは申し込むだけ。登録事業者か、解約手数料はあるかを書面で確認
  5. LPガスは2025年4月から料金が3つに分けて通知される。設備料金の中身を確認
  6. 再エネ賦課金(4.18円/kWh)はどの会社でも同じ。下げるには買う電気を減らす

まずは今月の明細を手元に用意して、4つのうちどれが大きいかを確認するところから始めてください。

受け取れる補助金は、お住まいの自治体で変わります
該当するほうから、無料で見積もりを取れます。

※東京都は蓄電容量1kWhあたり10万円と全国で最も手厚い制度です。都外の自治体でも独自の補助制度があります。見積もりを取っても契約の義務はありません。

参考にした一次情報
経済産業省「再生可能エネルギーのFIT制度・FIP制度における2026年度以降の買取価格等と2026年度の賦課金単価を設定します」(2026年3月19日)/経済産業省「LPガス料金の表示・計上方法に関する新しいルールを施行しました」(2025年4月2日)/資源エネルギー庁「電力会社の切り替え方法」「電力・ガス自由化 切替え契約時は、ココに注意!」「令和6年度エネルギーに関する年次報告(エネルギー白書2025)第2部第6章第2節」/東京電力エナジーパートナー「従量電灯B・C」「スマートライフ(オール電化)」(2026年11月2日確認)「【自由料金】2026年11月1日からの見直し後の料金単価」/環境省「家庭でのエネルギー消費量について」(いずれも2026年10月24日確認)

※料金単価は税込で、東京電力エナジーパートナー(関東エリア)の例です。ほかの電力会社・ガス会社では単価やルールが異なります。料金プランの変更や切り替えの前に、各社の最新の条件を書面で確認してください。

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